なぜか橋下徹の「街宣カー」が前橋市長選に登場
【政治・経済】
「人気に便乗するな!」と対立候補はカンカン
とうとう市長選で、橋下徹の名前と顔写真が入った「街宣カー」を使う候補者が現れたと大騒ぎになっている。焦った対立陣営が、橋下サイドに「本当にあの候補を支援しているのか」と問い合わせる事態になっている。
問題が起きているのは、群馬県の前橋市長選。4人が立候補しているが、実質的には現職の高木政夫(61=無)と、県議の山本龍(52=自民、みんな)の一騎打ちだ。今度の日曜日(19日)に投開票される。地元関係者がこう言う。
「自民党の山本龍候補が、橋下人気に便乗しようと橋下徹の『選挙カー』を使って選挙運動をしていると大騒ぎになっているのです。たしかに事務所には橋下徹の選挙カーが止まっていた。山本陣営の県議などは、ブログで堂々と『この日、橋下徹の写真をつけた大阪維新の会の宣伝カーが山本事務所に現れて、しばらく止まっている光景があった』と誇らしげに書いています。チラシにも『大阪の橋下市長が示してくれました。前橋も変わります』と書くなど、とにかく橋下徹の名前を使っている。しかし、さすがに有権者からは、やりすぎだという声も上がっています」
「選挙カー」が使われたという噂は大阪でも話題になったらしく、大手紙の記者が「維新の会と何かの関係があるのか?」とぶら下がりで橋下市長に聞いている。なぜ、わざわざ橋下徹の「選挙カー」を使っているのか。山本陣営はこう釈明する。
「橋下人気に便乗しているわけではありません。業者から街宣カーをリースしたら、以前、橋下市長が使っていたものだったらしく、そのまま橋下市長の名前と写真が残っていただけです。たしかに、演説で橋下市長に触れていますが、大阪を変えたように、前橋も変えられると訴えているだけです。いまは誤解を与えないために、事務所にクルマを運ぶ前に橋下市長の写真を外しておけばよかったと反省しているくらいです」
「大阪維新の会」の政治塾には、橋下人気を利用しようと3000人が集まった。この先、あらゆる選挙で便乗組が出てくるのは間違いない。日本の政治は、いよいよおかしくなってきた。