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東京地裁 石川調書全面却下 これで小沢元代表無罪決定的か

【政治・経済】

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2012年2月17日 掲載

崩れた!検察審の強制起訴根拠

<世紀の謀略裁判は大逆転へ>

 これで小沢無罪は決定的ではないか。この日、行われた小沢被告の第14回公判。注目は石川知裕、池田光智・両元秘書の捜査段階での供述調書が証拠採用されるかどうかだったが、大善文男裁判長は却下の決定を下した。政治資金収支報告書の虚偽記載に小沢本人が関わったのかどうか。小沢の共謀を示す直接の証拠は、元秘書の「小沢に報告し・了承を得た」という捜査段階での調書しかなかった。これが却下されたことで、4月下旬と見込まれる判決は無罪に向けて大きく前進することになる。

 もともとイチャモンのような政治資金収支報告書をめぐる裁判だが、国民から選ばれた検察審査会が元秘書だけでなく、親分・小沢の共謀を認定、強制起訴の判断を下したのは、捜査段階で元秘書らが小沢への「報告・了承」を認めていたからだ。その後、元秘書らの裁判などで、この調書作成には検事による威圧的な取り調べや、調書のでっち上げがあったことが判明。元秘書らの公判では主な供述調書が却下された。
 それだけに、今回の決定も当然といえば当然の流れなのだが、謀略に満ちた小沢裁判だけに何が起こるかわからない。この日の決定は、「今のところまともな判断が下されている」という意味で、価値がある。

<「調書は違法、不当なもの」地裁が断罪>

 地裁が却下を決めた2人の主な供述は以下の通りだ。
〈小沢に「登記をずらして土地の取得を来年に回したほうがいいのではないか」と提案し、「そうしておいてくれ」といわれた〉(石川議員)
〈私が先生に無断で報告書の不記載などを決めることなどできるはずがなかったので、先生に報告や相談をして、了解を得たことは間違いない〉(石川議員)
〈(元代表からの4億円を複数の銀行口座に分散入金した理由を問われ)その4億円は先生が政治活動の中で何らかの形で蓄えた簿外の資金で、表に出せない資金だと思ったからです〉(石川議員)
〈「先生に返済した4億円は報告書に記載しません」と報告し、「分かった」と了承された〉(池田元秘書)
 結局、検察官役の指定弁護士が請求していた石川議員の調書13通のうち、8通が全面却下され、池田元秘書の「報告・了承を得た」との一部調書も退けられた。小沢の関与を裏付ける調書はごっそり、否定されたことになる。
 東京地裁はその理由についてこう説明した。
「虚偽供述に導く危険性が高い取り調べであり、違法、不当なもので許容できない」
 検察側の全面敗北ではないか。
 この日の小沢は紺色のスーツに青いネクタイ姿。口を真一文字に結んで裁判長を見つめた。大半の調書が不採用と分かると、弘中惇一郎弁護士と喜田村洋一弁護士は笑顔でうなずき合ったが、小沢は表情を変えなかった。
 世紀の謀略裁判は、ようやく、ピリオドが打たれるのか。厳しい表情の小沢は、まだまだ予断を許さないと思っているように見えた。
~2012年2月17日以前の記事~

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