東日本大震災で発生した大量のがれきが太平洋に漂流している問題で、がれきは、来年、北アメリカの太平洋沿岸に接近したあと、大部分は再来年以降、西に向かって反転し、一部がハワイに漂着する可能性のあることが、アメリカの研究機関の調査で分かりました。
震災による津波で流出した家屋や漁船などのがれきは、太平洋上に漂流しているのが確認されていて、その量は300万トンに上るとみられています。
政府は、がれきがアメリカなどほかの国の沿岸に流れ着く可能性や時期について、京都大学を中心とする研究チームに委託して調査を進めていて、研究チームや環境省の職員などでつくる調査団を今月、ハワイに派遣し、アメリカの研究機関との情報共有を進めています。
これまでのアメリカ側の調査で、がれきは、ことし、ハワイの北側を通過し、来年、北アメリカの太平洋沿岸に接近したあと、再来年以降に大部分がハワイの方向に向かって反転し、一部はハワイに漂着する可能性があることが分かりました。
調査団は、今後も日米間で情報共有を進める方針で、政府はアメリカ側の調査結果も踏まえ、漂流しているがれきの分布や、ほかの国に漂着する時期などの予測を来月中に取りまとめる予定です。
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