テロとの戦いを続けるアメリカは、アフガニスタンとイラクの前線に220万人の兵士を送ってきた。
戦場から帰ってもPTSDにさいなまされ、自殺する兵士が後を絶たない。現役兵の自殺は2年連続で150人を超え、今年はそれを上回る過去最悪のペース。さらに退役軍人の自殺は推定で年間6500人にのぼるとみられている。
軍が退役兵士向けに開設した自殺ホットラインには40万件もの相談が寄せられ問題の根深さが伺えるが、財政難に苦しむアメリカは彼らのケアに十分な費用をかけられない事情もある。
対テロ戦争の前線には今も10万人以上の兵士たちがいる。戦いの終わりはまだ見えていない。