戸田市などでひき逃げなど事故6件が約20分間で相次いだ事件で、赤信号を無視してトラックと衝突し、男性に軽傷を負わせたとして、県警交通捜査課と蕨署は15日、住居不定、自称パブ店員の少年(19)を危険運転致傷容疑で逮捕した。6件の事故で、計3人が重軽傷を負っており、県警は少年が一連の事故に関わったとみて調べている。
逮捕容疑は、14日午前6時5分ごろ、戸田市氷川町2の市道交差点で、乗用車を運転中、赤信号を無視し、対向の右折車線で停車していた大阪府の男性(51)の4トントラックに衝突し、男性の腕に軽傷を負わせたとしている。少年は「記憶があいまい」と供述しているという。
県警によると、事故時の速度は約50キロとみられ、事故約5時間後の少年の呼気からは、呼気1リットル中0・3ミリグラムのアルコールが検出された。
この事故の前、約20分間で、付近では2件のひき逃げと3件の当て逃げが発生。交差点を横断中だった自転車の少年(19)が足を骨折、原付きスクーターの男性(41)が意識不明の重体となっている。いずれも白っぽい乗用車が目撃されているという。【飼手勇介、平川昌範】
毎日新聞 2012年2月16日 地方版