1792年、有明海沿岸の住民約1万5千人が犠牲となった「寛政大津波」についての勉強会が18日あり、220年前の“被災地”を見て回った。東日本大震災を機に防災意識を高めようと、国土交通省熊本河川国道事務所などが企画した。
「寛政大津波」がもたらした被害について説明する堀川治城さん(右)=熊本市川尻の船着き場跡
参加者は、寛政大津波に詳しい元熊本地学会長の堀川治城さん(68)=熊本市=の説明を受け、津波の到達点を示す宇城市三角町の石碑や宇土市の供養碑などを見学した。
熊本市川尻の船着き場跡では「13段ある石段の上から3段目付近まで津波が来た」と聞き、参加した熊本工高1年の田中辰佳君(16)は「津波の到達点は、想像以上に高かった」と驚いていた。
堀川さんは「過去の貴重な記録が教訓となり、将来の防災にもっと役立つはず」と話していた。(石貫謹也)
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