『まるで浮草のように』

ああーーー、ダメです。

断れません（泣）


例の調○委員の話です。


断る理由をいくつもこしらえて、はっきりお断りしたんですけどー。

相手がツワモノです。


全く聞き入れていただけません。。。

うまい具合に、家裁の課長さんと話す段取りを作られてしまいました。



ダメだな。
ワタシって。
押しに弱すぎる。

ワタシが調○委員なんて、有り得ないのに。


そしてびっくりなのは小崎さんです。

この話をしたら。
「せっかく頼まれたお話なんだから引き受けなさいよ。
　『ちょい悪調○委員』もいいんじゃない？」なんて。。

完全に面白がってるしー。
ワタシがどんな思いでお断りしようと思ってるかなんて全然分かってない。

その辺の役員引き受けるのとワケが違うでしょ？


あああーーーー。

課長さん前にして、なんていって断るの〜。


この悩み。

更につづく…（泣）

今夜、地域の名士とも言える方から電話をいただきました。
70歳手前の女性ですが、みんなから一目おかれるような方。

ワタシは幾つかのボランティアでご一緒しています。
が。
その程度のお付き合い。


突然の電話に戸惑っていると。

なんとワタシに、自分の後任として家裁の調〇委員を頼みたいと…。

「ずっと前から、定年後の後任には貴女しかいないと思っていたの」


余りのことに、「無理です」を連発したんだけども、なかなか引き下がっていただけなくて。
結局後日お返事させてください…と、なんとか電話を切りました。


よりによって。

何故ワタシなんですか。


夫との離婚を考え…。

それより何より。

倫理的に明らかに間違った行いをしているワタシに、そんなお役を引き受けられる訳がありません。

でもそんな理由を言える訳ないじゃないですか。


「貴女しか…」と言っていただけるのは、この上なく光栄な事だけど。
それを有り難くお受けする事が出来ない自分の行動に、なんだかひどく落ち込みました。


人様の離婚の調停など、ワタシにそんな資格はない。


あぁ。。


早くお断りしなくちゃなぁ。

先週彼に会えたばかりですが、また来週も会えるんです。


と言っても、今度は仲間みんなでの飲み会キャンプです。

今回はワタシ、泊まって飲む気マンマン。。なのに。
小崎さんは、夜は別の飲み会があってお泊まりできず…。


でもね。
彼から今日提案がありました。


翌日、二人だけで会おうね。。って。


今回は二人だけの時間を諦めてたから、とってもウレシイ。


最近ほぼ、おじさん おばさんの集まりみたいになっちゃった仲間の会だけど。
みんなのおかげで、また素敵な時間が過ごせそうです。


で、彼に忠告しときました。


みんなの前で、ベタベタしちゃだめですよ。


冬の飲み会の時、思いっきり酔っぱらった小崎さん。
人目もはばからずにワタシにベタベタしてくるから、ホントにヒヤヒヤでした。

それでなくても「小崎さんはワタシがお気に入り」…と公になっちゃってるので。

冗談で笑っていられる程度におさめとかなきゃ。。ね。


用心、用心。

今回、はじめて小崎さんに話しました。

去年の「妊娠？」疑惑。


「そんな不安な思いをさせたんだ。
　ごめんね」


そう言ってくれましたが。
「でもそんなこと、有り得ないよ」と、妙に自信満々にも言いました。


ここのところが。

男性と女性の感覚の違いかもしれません。


ワタシが3人目を妊娠したのは、まさしく夫の「そんなこと有り得ない」の自信の元の結果だった訳だから。。


その先を、彼に聞きはしなかったけど。

「もし出来ちゃってたらどうするつもりだったの？」


男性のみなさま。

そこまでちゃんと考えての行動をお願いしますね。


その時は堕ろせばいい…なんて、爪の先ほども思ってはいけませんよ。


仮に選択肢がそれしかなくても、です。


そう思った事が、既に罪ですから。

公園の駐車場で落ち合って。

ワタシの車を彼に運転してもらってドライブしました。


今までに一度も走ったことのない海辺の道は、なんだか異国にとんじゃったみたいな感覚でした。


何しろお天気は最高。
海は青く、空もどこまでも青い。


小さな港町の小さな食堂で、とれたてのお魚料理をいただきました。

彼のお刺身と、ワタシの煮魚を互いにつつきあって。
途中お店のおじさんに「奥さん達 どこからきたのー？」なんて聞かれて(笑)
「ゆっくりしていきなさいね〜」…と、麦茶出してくれて、更に「ペットボトルに詰めてあげようか？」って大サービス。
「またおいでなさいねー」と見送りまで受けました。

なんだかうれしいなぁ。
些細なことだけど。


お魚、めちゃくちゃ美味しかったし。


ドライブしながら、彼が大昔に設計したという建物を見たり。

彼なりに、行程を色々考えてくれてたみたいです。


で。

お約束のホテルも、ね。

一日延ばしたおかげでなんとか心配することもなく(笑)


あと何回。

こんな風な時間を持てるんだろうなぁ。


度々じゃなくていいので。
細く長く、続いていきたいなぁ。

更に話をひっぱります。


結局、予定では明日がデートの約束でしたが。

ワタシ、昨日より生理です。


でも、デート＝エッチだけじゃないって意味では、これは逆にチャンスじゃん？…と思い、昨日彼に前もって伝えました。


「あのね、女の子の日(笑)になっちゃったのよ。
　だからドライブデートにしましょ」


果たして彼の答え。

「いつからなの？」

「今日から」（ね、いくら何でも無理でしょ？）

「気にしないよ。無視しちゃおう」

「…」（ぇえー！マジすか）

「て訳にはいかない？」（そりゃそうでしょ）

「じゃ、一日伸ばそうか。それなら少しでも安心でしょ？」


……。


彼のなかでは、やっぱりデート＝エッチ、なのね。


いや別に。
ワタシだってエッチが嫌いな訳ではないですよ。

もう二度と、誰に愛されることもなく一生終わるんだ…なんて悲観してたワタシを救ってくれたのは他ならぬ彼だもの。


でも。。

そうだな。

考え方を変えよう。


滅多にない二人だけの時間は、思いっきり濃密に過ごして。
非日常をたっぷり味わえばいいんだ。

貴重な時間を、世間話で無駄に使いたくないし。


てことで。

一日延びちゃったけど、では明後日は、その気満々で行って参ります(笑)


にしても、ここのところ超不順な生理日が、なんでこのタイミングで訪れるかなぁ。。(-"-;)

小崎さんがフリーになる貴重な来週末。

でも用事のたて込む彼と会えそうな時間はあまりないみたい。


「次の機会にしましょうか」と。
思わずあっさり提言したのはワタシの方。


必死で画策して何としてでも会いに行ってたワタシは一体どこに行っちゃったんだろ。


慌てた彼の方が、一生懸命時間を作ろうとしてくれてます。


なので。

「ホントはちょっとだけでも逢いたいのよ？」なんて、少し可愛く演じてしまいました。
そんな風に言えば、彼が喜んでくれると思うから。。


でも、少し前までは本心でそう思えた。

何だか、段々彼との距離感を保とうとしはじめた自分自身の気持ちに素直になりたいと思うようになったのです。


「ドライブだけでもいいんだけどな。。」と。
更に淡白に返事しちゃった。


それが、本音。


逢いたいけど。

そばにいるだけでいい。


「ドライブだけなんて言わないで」と。。

結局彼にはワタシの気持ちは通じず…。


うーん。

意志の伝達。

ホントにむつかしい。

小崎さんの名誉の為に言っておきますが(笑)


彼は実年齢に見えない身体をしています。
中年太りもメタボも無関係。

お酒大好きだけど、そのぶん身体を絞る事には余念がありません。
毎日のようにジムに通い、時間があれば走ってる。


だから贅肉なんか全くついてません。


でもね。
実は最初のころ。

彼、もっとぽっちゃりしてて、それが恥ずかしかったみたい。
ワタシに対してね。


その後、会えなくなってしまった間も含めてずっと絞ってたみたいです。


ワタシの為に？
彼は身体を鍛えてくれたのかな。

だとしたら、うれしい。


だから。
その気持ちと、そしてワタシを好きだと思ってくれてさえいれば、ワタシはもう満足なのかなぁ。。


前々回だったかな。

いつも「素面じゃ恥ずかしい」と、ホテルに入ってすぐにビールを飲む彼が、運転するから飲めないというワタシに一口だけビールをくれたことがあります。


口移しで。


ワタシ、それだけでイッちゃいそうだった。


とっても感じたんです。


身体も心も。


女って、そういうものなんですよね。


世の男性諸氏。
もっと勉強を…(笑)

限りある資源は大切に。。

そう言ったのは小崎さん。


資源って。
つまりその…。

彼ももう年齢的に段々あちらの方が弱くなってくるし(笑)


女性もね。
ぶっちゃけ、更年期に突入すれば濡れなくなってくる。

気持ち的には深く愛し合いたいのだけど。


それ以上に、男性は持続力が落ちてくるし、そもそも勃たない…なんて不安も常にあるみたいです。


んー。


もういっそのこと。

お互いそういう身体的な事がダメになっちゃえばいいのに。
なんて。

マジで思います。


そうすれば、二人きりの貴重な時間が、もっと実りあるものになるんじゃないかなぁ。


夫とセックスレス歴20年に近付いてきて。

確かに最初は小崎さんと愛し合う事が、ワタシにとってはとても大切な事柄だったけど。

今彼に求めてるのは、もっと違うものだと思えます。


それをどう彼に伝えるべきなのか。

案外難しい。

この前のデート。

確かに楽しみにもしていたし、会えたことは嬉しかったんだけど。


でもなぜか気持ちが浮き立たないというか。
以前とは明らかに違ってきている自分の気持ちに不安を感じています。


ホレっぽくて冷めやすい。

昔から、その気はある。


でも小崎さんとは出会ってから9年。
決してすぐに冷めちゃった訳ではない。


その間ずっと好きだった。

だけどそれにもそれなりの理由がちゃんとある。


許されない関係であったし、途中ほぼ絶望的な時期もあった。
距離感だってあるし、努力しないかぎり接点なんか無に等しかった。


そんな「障害」こそが、ワタシの気持ちを長く後押ししていたんだと思えます。


今、障害が無くなった訳ではないけど。
でもあの頃から比べれば、格段に連絡も取り合えるし、会う事だって出来るようになった。

そんな状況の変化がワタシの気持ちを変化させちゃった…なんて。
まるで他人に罪を擦り付けるような嫌な考え方だな。


多分。
小崎さんは、全然変わっていない。

ワタシの事を、今もずっと好きでいてくれてるのに。


ワタシって、嫌な人間だ。
きっと、相手が誰であってもこうなんだ。


ワタシだけが変わっていく不安を、彼は理解出来ないだろうな。


今回は、時間がなかったせいもある。

アリバイ作りのためには、絶対に彼は仕事に行かなくちゃいけなかったし。
そして仕事を終えてなにくわぬ顔して彼は夕食前には帰宅しなくちゃいけなかった。


取り急ぎ…みたいにホテルにシケコミ、忙しく愛し合って。。


なんだか、義務のように抱き合うのって。

すごくむなしい事だね。