『まるで浮草のように』

ずっと気になっていたので、この度彼に聞きました。

「携帯の中にワタシは何て名前で登録してあるの？」

きっと架空の男性の名前にでもなってるんだろうな…と思ってましたが。

その答え。

「ラ・ミッシェル」

へ？

なんとも意表をつく答え(笑)

それは彼の街にある、結構有名な昔からあるナイトクラブですが。

でもそんな洒落たクラブとの深夜のメール。

余計に怪しくないですか。

「大丈夫。メールはすぐに消してるから」

てことで。

ワタシの事はこれからミッシェルと呼んでね(笑)

無事に普通の生活に戻ったからね、ご報告。


奥さまが帰宅され、そして何事もなかったように日常に戻ったようです。

それは何より。


以前はメールも滅多になかったので、二人の会瀬の後のしばらくの沈黙を、奥さまに見つかって揉めてるんじゃないのかとか。。

そんな事が気になって仕方なかった。


だからこうしてすぐにワタシを安心させるメールをくれるようになったのは進歩だとは思います。


ただ。

結局、近付きすぎちゃったんだな。
最近のワタシたち。


そして…。

ワタシはそんな密接な関係性に弱いんだと思います。


馴れ合い、距離感が近付くにしたがって、彼への想いが希薄になっていくような。。


手の届かないものを追っかけてる経緯が好きなのであって、手に易く入るものには興味がなくなるような。。


だったら韓流スターを追っかけてる方が、よほど健全。


もっと距離感を保とう。


頻繁に会うのは、やめよう。


彼は、手が届かない棚の上にいるくらいが一番輝いてみえるはず。

だって実際のはなし、彼はワタシとは平行線上にいるんだから。

また言われました。

「あてにされても困るんだよ？」


友達の離婚が続いているって話をしたら。

そう言われました。


そればかりか今回は。
彼の夫婦生活がとってもうまくいってることや、夫婦で海外旅行に行く予定や…。

ワタシ達の事が以前奥さまにバレてしまった時に、奥さまの自分に対する愛情を再確認したんだとか。


畳み掛けるようにそんなことばかり言うので、なんだか何にも言えなくなってしまった。

俺は勝手ばかり言ってるよね。
ごめんね。


そうよね。

貴方は色々あったにしても、今は家庭円満で特に奥様にも不満もなくて。。

このまま家族をずっと大切にしていくと宣言してるのよね。


分かってるよ。


ワタシも宣言すればいいんでしょう。


今後貴方に何一つご迷惑をかけません。

気が向いた時には誘ってください。

隣でニコニコ笑ってます。

貴方の話ばかりを聞いてます。

ワタシの心配はさせません。


「そんなつもりじゃないんだよ」と貴方は言うけど。

もちろん言ってる意味は分かるけど。


なんだか切ないなぁ。

疲れたよ。

昨日は小崎さんとお花見でした。


最初は夜会う予定でしたが、小崎さんが仕事に都合をつけてくれて、昼過ぎから。
小雨の降る中、1時間ほどドライブして海岸に車を停めてゆっくりしました。
桜はどこにもなかったですけどね(笑)


お花見と言えば、お弁当。

「飲み物は俺が用意するから、弁当お願いね」と言われ、迷わず手作りしました。

買ってくるものだと思ってたらしい彼。
とっても喜んでくれました。


こういうお付き合いなので、これまで手料理を食べさせてあげる機会は一度もありませんでした。

それに、商品化したソルトだって、渡すわけにもいかず。。


だからそのお味見もかねて、頑張って作りました。


ソルトの味も気に入ってくれて、メインの地鶏のソテーの他、菜の花のごま和えや大根のピクルスなんかもお口に合ったみたい。
卵焼きも、好みの味だと言ってくれて。
よかった。


その後、ユニク〇好きなワタシ達(笑)
近くにあったユニク〇に…。


そこで彼が、ブラトップのキャミソールを買ってくれました！

彼に何か買ってもらうなんて始めてで、めちゃくちゃウレシイ。


で、レジでのお会計。

彼が支払ってくれるのを隣で見てるワタシ。
店員さんから受け取った袋を「はい」と渡してくれて、「ありがとう」と言うワタシ。

絶対、どうみても夫婦じゃないよね(笑)


そのあと二人きりの場所で、早速試着。

胸の大きさから言ってS か Mで迷って 、結局Sを購入。

「S ぴったりだね」と言う彼の言葉に若干ひっかかったものの。

好きな人からプレゼントされる幸せに浸りました。


別にブランドのバッグじゃなくても。
例え1500円のキャミソールでも。


素直に「ありがとう」と言えるプレゼント。


本当に嬉しかった。

ネットショップをはじめて2ヶ月。

最初は要領も悪くてモタモタしましたが、最近やっと何とか落ち着きました。


で、日頃年賀状のやり取り程度の友人や知人にもご報告がてらサンプルを送らせていただいて、そのお返事が来るのですが。。


たまたま同い年の友人がふたり。
それぞれ離婚の為に家を出たばかりだ…と言うのです。


ワタシの送ったサンプルを、きっと別居中の旦那さんから受け取ったんでしょう。


何だか、偶然にも二人の状況が重なっていて驚いてしまいました。


ひとりは会社勤めの時の同期。
結婚が遅くて、子供さんもまだ小学生。

ひとりはイベントの時に知り合った、何にでも積極的な友達。
子供さんはもう大きいので、少しは安心ですが。


二人とも、仲良し家族…なイメージだったので、かなり意外に感じました。
（ま、うちだって外からはそう見られているでしょうが）


でも二人とも、きっとかなり悩んだはずだし、そしてかなりの勇気も必要だったでしょう。


それが分かるから、ワタシは新しい道を歩き始めた事に「おめでとう」と言ってあげました。

これまでよく頑張ったね。
そして、よく決心したね。


もう今は、鬱々と嫌な事を我慢して生きる事が決して美徳ではない。

そんな時代なんだと思います。


合わせて。

ワタシは彼女たちが…彼女たちの行動力が、とても羨ましい。


まだ行動をおこせないワタシ。


思いきって行動に出た彼女たち。


一体どこが違うんだろう。。

何が違うんだろう。。

度々小崎さんからメールが届くようになったので、たった1週間来ないだけでも恋しくなってしまう。

まったく。
人間、甘やかされるとすぐにそれに慣らされる。


何年も、いつ届くあてもないメールを待てていたのにね。

偉かったなぁ、あの頃の自分。


ところで。

会社の友達と、突然旅行に行こうという話になりました。
行き先が海外でも…決めるのはみんな自分の意志。
つまり。。
みんながご主人には事後報告(笑)


「行くことになったから」

それで終わり。


ご主人に、お伺いをたてて、それから全てを決めていた。。

あの古き善き時代は何処へいったんでしょうね(笑)


ある意味、女性で良かったのかなぁ。

こんな勝手が出来るのも、結局は表面上であっても夫を家庭の主として据え付け、その庇護の元にいるから。

日常的な家事をこなして妻としての役目は果たし、合わせて若干であってもアルバイトやパートで小遣いを持てば…。


今や妻は、夫に有無を言わさない強さを持ってます。


結構みんな。
夫に不平不満を言いつつも、そうやってうまいこと発散してるもので。。


ワタシの場合、そういう発散をもっともっと早くからしておけば良かったのかも…と。

今さらいっても遅いけどね、思います。

30年近く経って消息の分かった岸さん。


その後3度の電話がありましたが、全てが携帯電話からで、しかも平日の日中ばかり。


ソルトのサンプル送らせて戴くのも
「家には昼間誰もいないから会社に送って〜」という事で、結局2度とも会社に送らせてもらってます。


岸さん。

多分ワタシの事は、奥様には言ってないみたい。


まぁ、説明するのも難しいといえば、そう。


深い意味はないでしょうが。

そんな岸さんにとって、突然現れたワタシはどういう存在なんだろう。。


なんというか…。

やっぱり気になります。

今、息子の就活、面接の終わり時間待ちです。


来年度も、今年に違わず厳しい就活。
先月から来月頭にかけての息子のスケジュール帳は真っ黒です。


基本地元中心に両隣の県あたりまでが希望なので、狭いといえば狭いですが、それでも毎日の様に西へ東へ飛び回るので、交通費が半端ではありません。
新幹線や高速バスには就活中とみられる若者がたくさん。。

危機感の強さがヒシヒシと伝わってきます。


で、その交通費。

全部ワタシが出してます。


二人を下宿で大学に行かせているにも関わらず、夫は1円の小遣い値下げにも応じなかった。


日々の暮らしは切り詰めて何とかなっても、さすがに何万円にも膨らむ交通費なんて出せません。


バイトでコツコツ貯めたワタシの貯金はみる間に減っていく。。


あー。

いくら息子の将来の為だとは言え、なんか空しい。

小崎さんと、その後いろんなことメールで話しました。


ワタシ達は、互いの立場や状況を理解して、わきまえて付き合ってる。

誰も傷つけないこと。

もちろん、互いの意思も尊重すること。


そこをちゃんと押さえて。
これからも茶飲み友達のように付き合っていこう。


多くを求めず、わがままも言わないワタシに、彼は感謝してると言ってくれる。

僕ばかりがわがままで、ほんとにごめん…と。


でもワタシには、そんな彼がいてくれることだけで、心を平静に保ち続けることができてる。
ワタシには、とっても大切な人なのよ。


そんな想いを、お互いに伝え合った。


言葉にしなくても伝わるだろう。。と思えることも、こうして時に言葉で確認するのは大切なんだな。

唯一人間に与えられたコミュニケーションスキルだもんね。


次、いつ会えるか…とか、そんなことは、今はどうでもいい感じ。


こまめにメールしてくれる彼に感謝して、これからもゆっくりと行けばいいや。。と。
なんだか安心しました。

試食会の評判がとっても良かったと岸さんから電話をもらいました。

売り込む方法はいくらでもあるよ…と、さすが男性と言うか。

来月には新規事業を立ち上げる予定もある彼のバイタリティ。
ただのお気楽個人事業者のワタシには若干ついていけません。

えっとね。。
ひとりで出来る範囲でぼちぼちやっていこうと思ってるの。

そう一応は伝えましたが。

うーん。

岸さんと30年ぶりに連絡がついたのは、つい先月のこと。

ただただその事が舞い上がるくらい嬉しかった。

でもまさか、その後の展開がこんな風になるとは。。
思いもしなかったな。
だってほぼビジネスの話ばかり。

しかも、いつも昼間の電話なので。。

一応前回の手紙にメルアド書いといたけど、どうやら彼はメールはしないみたい。


んーっと。

もうちょっと、色っぽい展開とかないですかね、岸さん(笑)