『まるで浮草のように』

何度も何度も、「あの日はどうしてあんなに酔っちゃったのかなぁ…」と反省のメールを送ってくる小崎さん。


もういいわよ。

というより、ワタシもちょっと大人げなかった。


どうしてあのとき、もっと優しく抱きしめてあげられなかったのか。
それがワタシの悪いところです。


ワタシは突然のハプニングには冷静に対処できるのに、逆にじわじわと状況が困難になってきたりするシチュエーションに弱いです。

どんどん落ち込んだり。
どんどん腹がたってきたり。。


今回も、最初は本当に心配だったのに、結局最後はそれを通り越して腹がたってきちゃった。


相手は酔ってるんだから、そこは大目にみてあげないといけないのに。。


「電話番号、消しちゃったから」


そうよね。

ひどく酔ってたらメールなんて打てないもんね。


「ワタシが電話すれば良かったのにね、ごめんなさい」


とてもアラ還とアラフィフのやってる事じゃないよね。

恥ずかしい。。

先日飲みの席で、誰が言い出したか 出席出来なかった仲間に電話を繋いではみんなにまわしてました。


で。
クロちゃんにも電話しようと言うことになって。

同じ携帯会社同士と言うことでワタシの隣の山ちゃんが携帯を提供する羽目に。。


「あ、俺 久しぶり。
　隣に彰子さん居んの、代わるね」


そういきなり渡された携帯を思わず受け取ったけど声が上ずっちゃう。

「お、お久しぶりです」

話をするのは、彼の結婚式以来。
そんなワタシに、クロちゃんは本当に嬉しそうに事業を拡大してることを報告してくれました。

不景気だから攻める。

力強くそう話してくれるから、ワタシも声を大きくして応援。


ついでに、ワタシも事業主になったことを報告しました。

クロちゃんにもあげたことがあるソルト。

「あれならきっとうまくいくよ！
　いいものは認められるように世の中出来てるんだからね。頑張って！」


あぁ。
最高にシアワセです。

彼がそう言ってくれるなら、そんな気がしてきました。


話し終わって手を伸ばす他の人に携帯回したら、山ちゃんすごくご立腹。

「彰子さんだけしゃべれたらいいんだよ！
　他に回すなよー」


ありがとね、山ちゃん。

ワタシのクロちゃんへの気持ちと、クロちゃんのワタシへの気持ちをどっちも知ってる山ちゃんだから。。

感謝感謝です。


ただし山ちゃん。
この晩、さらに次の晩…二日続けて酔って電話してきて、家庭持ちの彼女との愚痴を延々と聞かされましたけどね。


早く山ちゃんにもシアワセ来るといいねー。

有り得ません。

あの日、小崎さんは酔ってふらふら歩いてる最中に転んで頭打って怪我してたらしいのです。


「ヘッドレスト汚してたらごめんなさい」って、昨夜のメール。


もう！
ホントに頼みますよぉ（涙）


二十歳やそこらのお兄さんじゃあるまいに、酔って転んで流血って…。


そんなにワタシが居たのが嬉しかったの？。。って、思いたい(笑)

一夜あけて…。
お昼ごろ、小崎さんからメールがありました。

二日酔いもなさそうだし、特に落ち込んでる風もないし。
思いのほか元気そうでした。


「昨日はなんであんなに酔っちゃったかなぁ。
　そんなに量は飲んでないんだけど。。照れ隠しかな」

ワタシに強制的に車から降ろされたのも覚えてないみたいで、あぁ、だから落ち込むはずもないな…ということです。


でもね。

彼を車に収容したとき。

本当に凍りつくくらいに冷たくなった彼の手を、ワタシは空いてる左手で包みました。
そしたら彼、まるでお母さんの手に甘える子どもみたいにその手を両手で更に包んで、そして自分の頬へくっつけて。。

そんな彼を、思いっきり愛しく思った気持ちに嘘はないから。

あの晩思わず悲しくなったことも、ついつい冷たくしちゃったことも、本人忘れてるので内緒です（笑）

あ、ついでに。
つめたーいキスも覚えてないみたいだけど、意外に素敵でした。
これも、内緒ね。


でも「今度のお泊りは大丈夫だよね？」と、最高に酔っ払ってる最中の彼がちゃんと覚えててくれた計画。

どこか遠くに出かけるわけでもないし、本当に近場のビジネスとっただけの予定だけど。


はぁ。。ほんとうに楽しみです。

おかげさまで朝には喉の違和感は残るものの痛みもなくなり、なんとか出かけることができました。


まずはベ〇ツに乗ってお出かけ。
他に、以前セミナーでもご一緒した方も同行ですっかり盛り上がりました。

が、しかーーし。

あー、やっぱりね…というのでしょうか。


「びっくりさせてごめんね」とセレブな彼女から謝られてしまいましたが。

そう。
お察しの通り、なにがしの基礎化粧品の集まりでした。


ただ、人を集めて売る…というのではなくて、そこでしっかり儲けている人たちの集まりみたいな感じ。
なので、別に何も買わされてないし。

セレブ彼女は、ビジネスに興味のあるセミナーに参加したワタシ達だから、ビジネスとして紹介したかったみたいです。

ま、確かにねー。
え、こんなに儲かるの！？…と思うほどに、皆様外車でお集まりだし、素敵なお召し物だし。。
招かれたお宅も、ちょっとない程の大豪邸。

すごいわねーーーと、同行したセミナー仲間と二人でビビッてました。

「ま、興味があったら連絡ちょうだいね」という程度で、案外さばさばとお開きになりましたけどね。


どっちかというと、ワタシ的に興味があるのはビジネスではなくてその化粧品自体かな。
だってみなさん、ほぼすっぴんなのに確実に年齢より１０歳は若くみえるんだもん。
大して高くもなかったし、ちょっと…いや、大いにそっちに興味あり…でした（笑）


さてその足で向かった忘年会。
とはいっても、来月お泊りの予定なので、今回は飲まずに帰るんですけど。


人数はほぼいつもの固定メンバー１０人でした。
で、さっそく席決めのくじ引き。

ついてないです。
ワタシと小崎さんは、テーブルはさんで遠く斜めに離れ離れになりました。

で、ワタシの隣には山ちゃん。
なぜか山ちゃんにずいぶん気に入られているワタシ。
昨夜も恋の悩みを延々と聞かされました。

山ちゃんの話に耳を傾けつつ視線を感じて目を上げれば。。
小崎さんが目をぱちぱちさせてワタシをみています。

それ、何の暗号？（笑）


途中数度の席移動の末にワタシの隣にきた彼。
「やっと来れた」と嬉しそうですが、もうその時点ですっごく酔っぱらってます。
視点も定まらないほどに酔っちゃってて、話もまともに出来ません。

起業したこと、ちゃんと会って報告したかったから、この日を楽しみにしてたのに。
何を話しても全然聞いてない。。
何だか一気に悲しくなってしまいました。


結局一次会はお開きで、一部は二次会へ…。
ワタシは彼が行くなら行くつもりでしたが。

なんと気がつくと途中で彼が行方不明。

仕方なく、ワタシは帰宅組ってことにして、なんとか彼を捕まえようとメールします。
なのに、全く応答がありません。


酔ってどこかで寝ちゃったんじゃないか。
それともどこかで倒れてるんじゃないか。。と、どんどん不安になってきた３０分後、やっと

「会いたい」

たったそれだけのメール。


「今どこにいるの？」「大丈夫なの？」と、すかさず送ったんだけどまた応答なし。

もう。
泣きたくなっちゃいました。


結局、その更に３０分後に、彼の身柄を確保したんですが。
家の方向に向かって歩いてたようで、（家は歩いて帰れる距離じゃありません）
車に乗せたら、彼、もう半ば凍ってました。

「もう！なんでこんなになるまで飲むの？」

せっかく会えたのに、これじゃまともに話もできない。
ワタシを見つめる目も、今にも閉じちゃいそうなくらいに酔っちゃって。。
いくらお酒が好きだといっても、こんな飲み方してたら絶対に身体壊しちゃう。

なんだか悲しくて、腹がたって。


「今日はもう、まっすぐ送ります」と、いつになく強い口調で言ってしまいました。

彼は、少しぐらい一緒に居たかったんでしょうけど。
それを聞き入れず、家の近くで強制的に車から降りてもらいました。


可哀想なことをしたな…とも思います。

でも、ワタシも可哀想。


もう。。やだ。ほんと。

本日いよいよ事業者登録をしてきました。
合わせて商工会にもご挨拶。

作業場の工事も発注済だし。
その他色々準備を進めています。


本格始動は多分年明けですが、でも応援してくれている人が沢山いるから。


頑張ります。

そして、頑張れます。

そんな今日ですが。


まずい…。


体調に不安がでてきました。


明日は家見せのお供もあるし。。
何しろワタシにとってはずっと待ってた小崎さんに会える忘年会の日なのに。


お昼、少し喉に違和感があって、何度もうがいしてあめ玉舐めて…。

でも扁桃腺肥大持ちのワタシ。
どんどん喉が痛くなってきました。


お願いよ。。


子どもたち二人の新型インフルエンザ看病してもうつらなかったんだから。
ここに来てダウンなんて哀しすぎます。


今夜はユーカリオイルマスクして早く寝ます。

昨日の件。

あのあと夫にメールしました。


とにかく、今後一切プライベートな事を考え無しに喋らないで、と。


夫もさすがに反省したらしく、素直に謝りましたが。


指摘されなきゃ分からないなんて、救えない。。


そんなさ中、先日もお昼をご馳走になったセミナーで知り合ったセレブな奥様から再びのお誘いです。
ご友人の招待の家見せにワタシも同行させて下さるとか。。

相手がどんな方かも何も分からないまま、でも楽しみにお供します。


ワタシはどうしても直感的に人を見るところがあって。
ワタシ的に、その奥様はとっても好きになれる方。


あっさりしていて、でもチャーミングで。
引き出しが多くて話を聞いていると飽きません。

多分。

ワタシは彼女になついちゃったんでしょうね(笑)


心から尊敬できる誰かを…ワタシはずっと探しているのです。


小崎さんもワタシにとっては数少ない尊敬できる人だと思うし。


もっともっと、そんな人たちから色々な事を学びたい。


今、本当にそう思います。

「娘さん、学祭のミスコンに出たんでしょ？」

なぜか社内の数名の方からお声をかけられて、また夫が吹聴して回ってるんだわ…くらいに思っていました。

が。
それもありますが、そればかりじゃない事が発覚。


馬鹿な夫は、オンエア上でそんな話をしたらしく、おまけに大学の名前まで言ってたらしい。
しかも、投票まで頼んだって言うんだから…。


もちろん、ワタシも実家の両親や小崎さんや近しい友達くらいには伝えましたけどね。
それはまぁ、身内票って事で許される範囲でしょ？


その話を聞いた瞬間は、「えー、信じられない！」…くらいに思ってたんですが。。
なんだか後からどんどん怒りが沸いてきて。


娘の個人情報を公の電波で流す馬鹿がどこにいるのよ！！


一定期間だけは、学祭のＨＰに大きく写真も載っていたので、興味を持つ人ならアクセスして娘の顔も知ってしまったでしょう。


軽率！！

大馬鹿！！！

最低！！！


うちの子ども達、ふたりとも父親の職業を絶対に友達には喋りません。
小さな頃からそうでした。
多分、特殊な職業ゆえ、喋れば面倒だと思っていたんだと思います。
でも自ら言って回るような子より、よほどしっかりしてると思います。

子どもには子どもの人格があるので、親の職業など人間関係の中には不必要。
親御さんの中には、やたらに夫のファンだとか言って寄ってくる人もいますが、でもそれもわずかです。
子ども達やワタシが一切夫の職業上の話をしないので、自然とそんなこと抜きで付き合える友達だけが残りました。

そんな、家族が色々と考えながら行動してること、夫なんかに分からないんでしょうね。

つくづく情けない。


娘が知ったら、きっとすごく怒るだろうな。
最終選考は投票結果だけじゃなくて、いろんなクイズやゲームをした上での会場投票だったらしいので。
同情票が全てじゃないとは思いますが。。

にしても。
一応は親だからと思って、エントリーされたって話も伝えたけど。
こんな非常識男に、今後一切娘の情報は渡せない。


実は来月の地元プロダクション主催のショーにも出演することになってて、それもすでに夫には言っちゃったんだけど、すごく後悔しています。


なのに、そんなワタシの怒りを、どう夫に伝えたらいいのかが分からない。

早めに釘刺しておかないと、このショーの事もしゃべっちゃうかもしれないから。。


あー、仕方ない。
今からメールを打ちます。

小崎さんから、意外にも今日お昼にメールがありました。

高速バスで移動中の彼。
我が家の辺りを通るみたい。

うちからは遠くに高速道路が見えます。
なので、一生懸命に彼の乗るバスを探しました(笑)

ニアミスとも言えないくらいに遠い彼。

でも確かに、彼の乗るバスを確認して…。

どんだけ遠いのよ。。

来週末には忘年会で会えます。

あと1週間。

うん。
頑張ります。

独身であることを表ブログでアピールして、アクセス履歴見たら小崎さん読んでくれたみたいだから。


メールもらえるかなぁ〜って、少々期待してました。


いや。。少々じゃないな。

かなり。


昨夜はワタシ早く休んじゃったので、今日、朝イチで携帯チェック！


なのに残念。

届いていませんでした。


でもワタシ。

楽しんでるな、こういうドキドキを。
面白がってるとも言える。


逆にあぐらかいてるのかな…とも思う。


待ってれば必ず来るだろうメール。
…を送って来てくれる彼の上に。

あぐら。


ダメだね。

反省。