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「天皇陛下、テニスできると期待」医師団一問一答

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2012/2/18 23:27
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 「早期の退院、公務への復帰を可能にするために、来週半ばから心臓リハビリをしていただく。おおざっぱに今後2週間の予定で、なるべく早くご公務に戻っていただくためのリハビリが中心になる」

 金沢医務主管「心臓が良くなったから、お若い時と同じようにしていただきたいと私たちが思っているかと言うと、そうではない。おそらくテニスはしていただけるものと期待しているが、ご公務についてはご年齢がご年齢ですので、配慮は続けさせていただきたい」

――術中に不整脈が出たため、措置をしたのか。

 天野教授「手術前の心電図でその懸念はあり、陛下のご年齢を考えると不整脈が出やすい状況はあった。術中の異変については対応することを事前に決めていた」

 「バイパス手術後はかなりの頻度で術後心房細動が起こり、ある一定の時間続くと電気的除細動も必要になる。その懸念を払拭するということも、陛下と皇后さまに事前にお話しし、必要であればすることになっていた」

 「措置は心臓の一部を縛る『左心耳縫縮(さしんじほうしゅく)』を行った。心原性の血栓による脳梗塞の90%がそこでできる血栓と言われ、下地を取り除くことで心原性脳塞栓を防ぐということだ。事前に決めていた条件がそろったのでそれを行った」

――日常生活に戻った時に、投薬は必要なくなり、前立腺の投薬のみに戻られるのか。ご公務の枠組みや外国訪問はどうか。

 永井教授「投薬はやはり必要。コレステロールをしっかり下げることが再発防止には極めて大事。薬が増える予定はないが、現在内服中の薬は続けていただく」

 金沢医務主管「陛下は3月11日の式典(東日本大震災の犠牲者の追悼式典)には、なんとかご出席になりたいというお気持ちはある。ただ、それもご無理のないようにということで、現時点では何とも言えない」

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