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がれき受け入れ問題:黒岩知事に見通しの甘さと誤算/神奈川

2012年2月18日

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 黒岩知事の「撤回」表明は、いったん冷却期間を置きたいという意向の表れだ。知事の受け入れ方針は一貫しており、最終決着ではなく、あくまでも仕切り直しの段階に入ったことを意味している。

 問題がこじれたのは知事側の見通しの甘さと誤算が背景にある。知事は昨年暮れに県議会で突然、方針を表明。処分場建設時の反対運動を無視したような頭越しの対応が、まず地元の不信感を招いた。それでも知事は「建設時も最終的には受け入れてくれた」とどこか楽観していた節がある。

 皮肉にも、地元理解を得る目的で開催した「対話の広場」が決定的な誤算だった。キャスター出身の知事が司会役を務める討論会で、いじめや自殺などをテーマに回を重ねている。だが賛否が対立し、しかも知事自身が一方の当事者である今回の問題では、結果的に反対意見だけを先鋭化させる効果しかなかった。

 知事の不用意な発言も影響した。記者会見などで「普通の人なら理解してくれるはずだ」「日本人として復興に協力したい」と反対意見を異端視するような発言が続き、「地元理解が大前提」と繰り返す知事の言葉は、もはや空虚にしか受け取られなくなっていた。

 町内会の側には、感情的な反対論ばかりが突出することへの戸惑いもある。冷静な協議のために冷却期間を置くという点だけが唯一、双方とも合致したことになる。

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この記事へのコメント

コージータハラ [2012/2/19 00:15]  編集する
知事の姿勢を正面から批判し、要因にも触れた好感が持てる記事。

知事は関西人で、神奈川の事を知らな過ぎる。

周囲の支えも無いのでは。
確かに知事の唐突な言動は問題だか、震災後の県庁の動きも鈍い。
知事がガレキ受入れを表明するより前に、職員が被災地支援の選択肢を真剣に考え、地元自治会と話合いを始めているくらいのスピードが欲しい。
嘘の財源不足をPRするなど、知事の足を引っ張っているように見える。

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