※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

流出の有害物質 47地点で基準超

2月18日 4時2分

流出の有害物質 47地点で基準超
K10031113311_1202180627_1202180628

東日本大震災の被災地で、津波などによって土壌に流れ出たとみられる、ヒ素や鉛などの有害物質の濃度が、東北と関東の47の地点で基準を超えたことが分かりました。
環境省は「直ちには健康に影響ない」としていますが、原因を調査することにしています。

調査は、去年12月から先月にかけて、被災地の青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の沿岸部の175地点で行われ、土壌に含まれる鉛やヒ素、水銀、フッ素の濃度を調べました。
その結果、茨城を除く5つの県の合わせて47地点で、鉛やヒ素を中心に最大で基準の30倍の濃度が検出されました。
各県別では、▽宮城県は72地点のうち30地点、▽福島県は31地点のうち6地点、▽岩手県は34地点のうち5地点、▽青森県は16地点のうち3地点、▽千葉県は11地点のうち3地点で基準を上回っていました。
長期間にわたって地下水を飲むなどしないかぎり、健康に影響はないということですが、飲み水用の井戸が近くで見つかった5つの地点では、水を飲まないよう、所有者に指導したということです。
環境省は、自然界に存在するヒ素が津波で海底から巻き上げられたり、車のバッテリーから鉛が流れ出たりしたことが考えられるとしていて、原因を調べる追加調査を来月に行うことにしています。