『ウォーキング・デッド』の原作者が法廷対決! 訴えられたロバート・カークマンが反論
2012年02月14日[海外番組事情]
ロバート・カークマンと共に『ウォーキング・デッド』の原作者に名を連ねるトニー・ムーアが、先日9日、カークマンを相手取り訴訟を起こした。これに対して、訴えられたカークマンが口を開き、真っ向からムーアに反論したという。
「この訴訟はバカげている」――ムーアに訴えられた直後、米The Hollywood Reporterに対して、こうコメントしたカークマン。さらに、「彼は自分が提案し、承認した契約書に違反していることになる。そして、自分に支払われた報酬を偽り、自分が関わった仕事に対する支払いを受け取り続けようとしている」と、ムーアの行いを厳しく非難した。
ムーアは訴状の中で、彼が受け取るTVシリーズの利益配分をカークマンが故意に低く設定した、と不服を申し立てているという。また、わずかな支払いしか受け取っていないこと、利益計算書を手にしていないことにも不満を表明しており、受領した金額の正当性にも疑い抱いている様子。本作に関してムーアは、コミックによる利益の60%、TV・映像による利益の20%を受け取る権利を有すると述べているそうだ。
これに対してカークマンは、「トニーは、『ウォーキング・デッド』コミックシリーズの最初の6巻の下絵、ペン入れ、グレイトーンの作業に対する支払いを定期的に受け取っているうえ、TV番組のロイヤルティーも得ている。異論を唱えるのは間違いだ」と反論。同じ原作者とはいえ、ムーアは絵を描くアーティストであり、自分は物語を作り上げるクリエイターであるとも付け加えた。
私生活では幼なじみだというカークマンとムーア。二人の法廷対決がドラマ製作に直接支障を及ぼすことはなさそうだが、TVドラマの大ヒットにより二人の長年の関係に亀裂が生じることになるとは、なんとも残念だ。(海外ドラマNAVI)
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