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AKB48の成功は「自らドラマを作りだしたこと」と分析

集英社雑誌ニュース 2月9日(木)20時58分配信

『レコード大賞』に輝いたほか、オリコンチャートベスト5を独占するなど、AKB48一色だったといっても過言ではない2011年の音楽業界。その人気は地方や海外にまで飛び火し、姉妹グループのSKE48(名古屋)、NMB48(大阪)も軒並み好セールスを記録。昨年はHKT48(福岡)やJKT48(ジャカルタ)も結成されるなど、その勢いはとどまることを知らない。

そんなAKB48が成功した理由を、美容ジャーナリスト・齋藤薫氏はこう分析している。

「毎年なんだか大騒ぎになるAKB48の人気投票。いや、あれは『総選挙』と呼ぶらしく、ひとりひとりの『選挙活動』もなんだか鬼気迫るものがあったりする。何よりも『選挙結果』の発表の時は異様な光景が繰り広げられ、伝染したようにみんな泣くらしいが、それが本当にノンフィクションなのか、何割かでも演出の入ったものなのか?

 もうそこのところは誰も真実を解明したりしない。どれだけ演技が入っていようとかまわない。仮想だろうが何だろうが、AKBとAKBオタクたちの間で『感動のドラマ』を繰り広げて、そこに喜怒哀楽が生まれて心震わせられたらそれでいいのである」

そんなドラマがあるからこそ、AKB48のファンたちは熱心にCDを購入するのだとも指摘。

「大切なのは、そこにわざわざドラマを作ること。それこそ演出かどうかは知らないが、人気1位と2位が入れ替わり、しかも苦汁をなめた2位がまた1位に返り咲くという、格好の展開になったりもする。だから投票用紙はCDを買わないと入手できなくても、喜んで一人何枚もCDを買ってしまうのだ」(齋藤氏)

【MAQUIA2012年3月号「美女ゴシップの文化人類学」より】

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最終更新:2月9日(木)20時58分

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