子ども時代はリンパ球優位の状態であるが、この体調がさらに片寄って過剰状態になるとアレルギー疾患を引き起こす(図2上段)。リンパ球は副交感神経支配下にあるので、副交感神経を優位にする体調である3)。自律神経はエネルギー系と連動していて、エネルギーを蓄積するあるいは生体が酸素を奪われ還元状態に入ることで副交感神経が刺激される。交感神経がエネルギーを消費したり生体が酸素をとり入れて酸化状態に入ることで活性化するのと対比できる。
図に示したように、排気ガスの吸入は生体を副交感神経優位の体調にする。
CO2+O−→CO3−やNO2+Oー+NO3ーの反応で示される。つまり、排気ガスは肺から吸入され、体液に溶け酸素を奪いリンパ球増多を誘導する。
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(図2)アレルギーを引き起こす原因と直接の誘因
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