環境省は17日、緊急時避難準備区域だった福島県南相馬市などにある井戸などのほとんどの飲用水から放射性物質は検出されなかったと発表した。
調査は昨年10~12月、同区域だった南相馬市(1978カ所)、広野町(11カ所)、楢葉町(4カ所)、川内村(615カ所)の4市町村で実施。飲用されている井戸や蛇口など計2608カ所から採取し、放射性のヨウ素131、セシウム134と137の濃度を測定した。
その結果、普段は使用されていないものを含む南相馬市の4カ所の井戸水で1リットル当たり1.3~14.7ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、それ以外は未検出だった。
残る同区域だった田村市は今後調査する。【藤野基文】
毎日新聞 2012年2月17日 20時01分(最終更新 2月17日 20時18分)