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急増する高齢者の犯罪

 13兆円の偽米国債というと大ごとに聞こえるが、しょせん詐欺であり、泥棒だ。本質的には万引きと同じである。金額の大小ではない。

 「万引き」という言葉のせいなのか、日本人は甘く見るところがあるが、これは窃盗という犯罪行為だ。厳しい処罰をすべきと思う。

 万引きというと、「青少年の面白半分の犯罪」という印象がある。しかし実は、万引き青少年を諭し犯罪を予防する立場の高齢者の間で、万引きを含めた犯罪が増えている。

 「平成20年版犯罪白書」に依れば、65歳以上の高齢者における一般刑法犯の検挙人員が、このところずっと増え続けている。下のグラフを見てもらおう。

平成20年版犯罪白書より

 上のグラフにあるように、人口比の検挙人数率で、20代が突出している他は、「65〜69歳」の高齢者はほぼ他の世代と並び、70歳以上も急増し続けている。これは当該年齢層の人口比なので、「高齢者が増えたから犯罪発生件数も増えた」という理屈は通らない。明らかに犯罪に手を染める割合が増えているのだ。

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