楽天きょう因縁のＤｅＮＡ戦　星野監督挑発「相手にならん」

　キヨシは恐れるに足らず！！　楽天の星野仙一監督（６５）が１８日の練習試合（宜野湾）で対戦するＤｅＮＡの中畑監督を１７日、真っ向から挑発した。球界参入をめぐる因縁がある両チーム。試合の方も対戦前日からヒートアップだ。

　アーリーワーク終了後のブレークタイムだ。１８日の気温が低いことを聞き「熱い監督のところにいくからな」と軽いジャブを放った星野監督が、一刀両断で話題の主・中畑監督を切り捨てた。

　「相手にならん！！」

　熱き“闘将節”はさらに続く。現役当時の対戦成績を聞かれると、強烈な二の矢を食らわした。「キヨシぐらいで、何で覚えてなきゃいかんのや！！」。打率２割４分３厘（７４打数１８安打）、５本塁打、１０打点と比較的抑えたこともあり、容赦することはしなかった。

　就任直後の中畑監督からあいさつの電話をもらい、オフの間は「話題の中心を譲っている」と目を細めていた星野監督。しかし、試合となれば話は別。楽天は１８日が今季初の対外試合。シーズンに弾みをつけるため、新人監督に負けるわけにはいかない。

　親会社の遺恨もある。昨年１１月にＤｅＮＡが球界参入を申請した後、反対したのが楽天だった。三木谷球団会長らが「教育的観点からも認められない」と語り、１２月のオーナー会議では６０ページ以上の反対資料を用意。１１球団が賛成する中、１球団だけ反対の意見を表明した。試合でも負ければ赤っ恥。メンツにかけて勝つ必要があるのだ。

　「主力は出さんよ。２軍のメンバーや」。出場選手を聞かれた星野監督はとぼけた。しかし、用意したオーダーは１番の聖沢から始まって、松井稼、テレーロ、岩村がクリーンナップを組む現時点のベストメンバー。ガチンコ勝負を挑むのは明白だ。「けんかは先手必勝」が持論の闘将。中畑監督に恐怖心を抱かせるため、初戦からつぶしにかかる。　（川越亮太）