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債券などの有価証券が偽造される「理由」

 しかし、本当は笑い話ではすまない。

 マッカーサー時代より債券の印刷技術が上がったとはいえ、いまだに紙幣などよりは偽造しやすい。だから、高額額面の有価証券は「なるべく作らないほうがいい」というのが、セキュリティー専門家の共通認識だ。

 このコラムの第28回「印紙や切手の偽造グループ、韓国で摘発」でも書いたが、相変わらず偽の印紙や切手が出回っている。

 私の知っている情報でも、先日、都内の金券ショップで10グループほどが一斉に偽印紙を売りさばこうとしたことがわかっている。金券ショップは、危うく総額数千万円の被害に遭う危険性があった。

 幸い、すぐ鑑定して偽とわかったので、被害は出ずにすんだ。このように、高額印紙をシートで売ればかなりの額になるので、犯罪グループは、ことあるごとに狙ってくる。

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