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【プロ野球】

宮国ショック? ミスターに触ってもらえず

2012年2月18日 紙面から

長嶋終身名誉監督(左)と握手できず頭をかく宮国=宮崎・サンマリンスタジアムで

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 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(75)が17日、宮崎キャンプを2年ぶりに訪問した。ブルペンでは将来のエース候補として期待される宮国椋丞投手(19)に熱視線を送ったものの、かつて坂本と長野をブレークさせた“神の手”で、売り出し中の2年目右腕の体に触れることはなかった。

 昨年は体調不良でキャンプ訪問を見送ったミスター。今回は2004年に脳梗塞を患ってから初めての外泊訪問を許可されたほど元気いっぱい。サンマリンスタジアムで守備練習を見届けると、ブルペンへ。最後は監督時代のメーン球場だった「ひむかスタジアム」で2軍の練習を視察した。

 「今年は良いね。投げる、打つ、守る。バランスが良いし、若い。楽しみ」。そして、印象に残った選手として挙げた名前が「宮国」だ。ブルペンでは切れの鋭いスライダーが決まると、思わず左手で「OK」サイン。「まだ若いのだから、元気を出すように。あまりフォームを考えずに思い切って投げなさい」などと金言も授けた。

 ただ宮国にとって、いや、チームにとっても待望のアクションはなかった。ミスターお得意のボディータッチがなかったのだ。たかが“お触り”と言うことなかれ。08年は当時2年目だった坂本が、10年にはルーキー長野がしっかりタッチされて大ブレーク。07年はFA加入1年目の小笠原がタップリ触られMVPに輝いた。いわばミスターのタッチは、ブレークや大活躍の“予言”とも言えそうだが、宮国にはお預け。この日も、FA加入した杉内、村田や、沢村らをタッチ、2軍でも中井や福元らの体を触り続けたが、宮国の体には手が伸びなかった。

 対面中にグラブを外して握手に備えていた宮国は「恐れ多くて触れないです…」とポツリ。これが今年の活躍に影響しないか、気になるところではある。 (井上学)

 

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