去年1年間に全国の警察に摘発された児童虐待は384件と、6年連続で過去最多を更新し、虐待を受けて死亡した子どもは39人に上ったことが分かりました。
警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察に摘発された児童虐待事件は、前の年よりも32件増えて384件に上り、6年連続で過去最多となりました。
内訳は、身体的な虐待が最も多く270件、性的な虐待が96件で、千葉県柏市で2歳の長男に十分な食事を与えずに死亡させたとして両親が逮捕されるなど、子育ての怠慢や拒否といったいわゆる「ネグレクト」も17件ありました。
また、虐待を受けた子どもの数はこれまでで最も多い398人で、このうち39人が死亡しています。
虐待の加害者は、実の父親が33%を占めて最も多く、次いで実の母親が29%、義理の父親が20%などとなっていて、育児に対する不安や経済的な問題を抱えたことによる虐待も目立っているということです。
警察庁は、児童相談所に警察官のOBを配置するなど、関係機関との連携をさらに強化することで、虐待の防止や早期発見に努めたいとしています。
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