福島県産のコメの消費の回復につなげようと、首都圏の業者などに県産のコメを使った料理をふるまう催しが都内のホテルで開かれました。
これは、JA福島中央会や福島県などが開いたもので、東京・港区のホテルには、首都圏のコメの卸売業者や外食産業の関係者およそ50人が招かれました。はじめに福島県の担当者が、県産のコメの安全宣言が去年10月に出されたあとに、放射性セシウムの暫定基準値を超えるコメが見つかったことを受けて、2万3000戸余りの農家の緊急調査をした結果、97%以上の農家のコメでは、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり100ベクレル以下と、ことし4月からの新しい基準値を下回ったことを報告しました。
このあと、日本料理店の総料理長で福島県出身の野崎洋光さんがトークショーを行い、「コメのいちばんの魅力は香りだ」と訴えながら、県のオリジナル品種の「天のつぶ」を使った竹の子ごはんやちらしずしを参加者にふるまいました。
百貨店の担当者は「コメの魅力を改めて感じることができました。県の説明で市場に出回っているものは安全だと分かったので、自信をもって販売できます」と話していました。また、ホテルの担当者は「香りがよく、口の中に入れるとおいしさが広がります。これまでも福島県産の食材を使ってきましたが、今後も使っていきたいです」と話していました。
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