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イラン パキスタンなどと結束示す

2月18日 0時42分

パキスタンを訪れている、イランのアフマディネジャド大統領は、パキスタン、アフガニスタンとの3か国首脳会談に臨み、周辺国との結束をアピールするとともに、「この地域のすべての問題は、外部の勢力が原因だ」と述べて、核開発問題でイランへの非難を強めているアメリカなどをけん制しました。

アフマディネジャド大統領と、アフガニスタンのカルザイ大統領、それにパキスタンのザルダリ大統領は、17日、パキスタンの首都イスラマバードで首脳会談を開き、エネルギーや貿易、それにテロ対策などで協力関係を強化していくとする共同声明を発表しました。
会談のあと記者会見したアフマディネジャド大統領は、「この地域のすべての問題は、外部から利益を求めて干渉してくる勢力が原因だ」と述べて、名指しは避けたものの、核開発問題でイランへの非難を強めているアメリカなどをけん制しました。
そのうえで「われわれは3か国の協力関係を強化するために集まった。この地域の問題は、地域で解決すべきだ」と述べ、アフガニスタンとパキスタンとの結束をアピールしました。
この首脳会談は2009年から行われていますが、アフマディネジャド大統領としては、核開発問題で欧米各国からの非難が強まっている時期だけに、アフガニスタンやパキスタンに、石油やガスの輸出などエネルギー協力を続ける姿勢を打ち出すことで、周辺国に対する影響力を内外に誇示するねらいがあるとみられます。