国の文化審議会は730年前の元寇船が見つかった松浦市鷹島町の神崎地区を「鷹島神崎遺跡」として国の史跡に指定するよう17日文部科学大臣に答申した。 海底遺跡が国の史跡に指定されるのは全国でも初めて。 国の史跡に答申されたのは去年、７３０年前の元寇の役で沈没した元の船が見つかった松浦市鷹島町の神崎地区の海底。 史跡として答申された神崎地区の約３８万４０００平方メートルの海域からはこれまでに元寇船のほか元軍のものとみられる青銅印や鉄砲の弾などが多数見つかっている。 このため国の文化審議会は17日この海域を「学術的にも歴史的にも高い価値がある」として海底遺跡としては全国でも初めて国の史跡に指定するよう答申した。 これについて松浦市の友広市長は「海底遺跡を今後の町の活性化につなげていきたい」と述べた。

先月２７日から県美術館で開かれている「ウルトラマン・アート展」で17日入場者数が１万人を突破した。 １万人目の入場者となったのは、北松・佐々町から訪れた熊健志さん家族。 「ウルトラマン・アート」展は４５周年を迎えたウルトラマンシリーズの美術的な魅力に迫ろうと県美術館などが主催して先月２７日から開催中。 会場には撮影に使われた模型など約４００点が展示され、ウルトラマンの歴史から撮影の裏側まで知ることができる。 「ウルトラマン・アート」展は来月末まで県美術館で開かれ、入場料は一般が１０００円、中学生以下は無料。

暴力団事務所とされるビルの使用差し止め訴訟が行われている佐世保市で県内の市や町では初めてとなる暴力団の排除条例が17日開かれた臨時市議会で可決された。 佐世保市の臨時市議会に上程された暴力団の排除条例は全国で暴力団排除の機運が高まる中、県警や市民団体などの意見を取り入れて議会発議で上程された。 佐世保では暴力団事務所とされるビルの使用差し止めを求める訴訟が行われており、条例には暴力団を市発注の公共工事の入札に参加させない措置や暴力団には公共施設を使用させない事などが盛り込まれ、採決の結果全会一致で可決された。 暴力団の排除条例の制定は県内の市や町では初めてのことで今年４月から施行される。

県内では１７日から１８日にかけて山間部を中心に積雪のおそれがあり、気象台は注意をよびかけている。 県内では、冬型の気圧配置で寒気の流れ込みが強まっているため１７日朝は時折小雪が舞う寒い朝となった。 各地の最低気温は雲仙岳で氷点下２・２度対馬市鰐浦で氷点下０・７度長崎市で３・３度など平年を下回りこれからさらに冷え込むとみられている。 気象台によると県内では昼前から断続的に雪が降るみこみで１８日にかけて山沿いでは雪が積もる恐れがある。 また寒気の影響で北よりの風が強まっており気象台では県内全域に風雪注意報を出し高波や強風に注意を呼びかけている。

韓国人観光客を乗せた韓国のクルーズ船「クラブハーモニー」が１７日朝長崎港にはじめて入港した。 日韓の新たな観光交流の目玉として１６日プサンを出港した「クラブハーモニー」はけさ早く、長崎港に初めて姿をみせた。 韓国初のクルーズ会社「ハーモニークルーズ」が運営するこの船は、１７日の入港を皮切りに４月までに１４回、長崎への寄港を予定している。 初就航となった今回は主に韓国人の観光客およそ６００人を乗せて長崎を訪れた。 「クラブハーモニー」の乗客らは長崎や佐世保を観光した後、午後６時に次の寄港地・福岡に向けて出港する予定。

３日間をかけて県内を一周する郡市対抗県下一周駅伝が１７日朝、長崎市をスタートした。 県内の郡市から１１のチームがタスキをつなぎ３日間で４２区間、４０７・４キロを走りぬく。 第１区の選手たちは午前９時半、長崎新聞社前から号砲と共にスタートした。 小学生から５８歳のランナーまでおよそ３７０人が参加している今回の大会―初日の今日は琴海、佐世保、平戸を経由して松浦市まで１２６．４キロのコースでレースが行われている。