鋼鉄の巨人 (スーパージャイアンツ)
1957年 / 映画 / モノクロ / 51分
2月20日(月)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/池内淳子/中山昭二/高田稔/瀬戸麗子/御木本伸介
特撮ヒーローものの先駆けとなる、新東宝が放つ和製ヒーローシリーズ第1作。デビュー間もない石井輝男が監督を務め、荒唐無稽な設定の子ども向けプログラム・ピクチャーという枠組みの中でも、後に本格的に花開く個性を随所に発揮。時代性を反映した平和へのメッセージも込められた佳篇に仕上げた。鋼鉄の身体をもつ宇宙からの使者・スーパージャイアンツ(宇津井)は、原爆用ウラニウムをめぐり、悪の組織・アトムAB団と闘いを繰り広げる。


續 鋼鉄の巨人 (スーパージャイアンツ)
1957年 / 映画 / モノクロ / 54分
2月20日(月)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/池内淳子/中山昭二/高田稔/瀬戸麗子/御木本伸介
第1作から続く後篇にあたる、シリーズ第2弾。全身タイツに身を包んだスーパージャイアンツにふんした宇津井健の、何事にも動じぬ折り目正しい演技が、子どもからも慕われる完全無欠のヒーロー像に、説得力を与えている。ウラニウムの入った鞄をアトムAB団に奪われた挙句、罠によって殺人の容疑までかけられてしまったスーパージャイアンツ(宇津井)であったが、重大な任務を果たすため、強力な新型爆弾の完成を阻止しようと奮闘する。


鋼鉄の巨人 (スーパージャイアンツ) 怪星人の魔城
1957年 / 映画 / モノクロ / 51分
2月1日(水) / 2月21日(火)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/高松政雄/山口美奈子/岩下亮/中村彰/杉山弘太郎
地球征服を目論む怪星人とスーパージャイアンツとの闘いを描くシリーズ第3作。怪星人のビジュアルや、その魔力が人類に及ぼす影響の描写などに、石井監督好みのシュールでグロテスクな趣向が垣間見える。謎の円盤の出没、奇病の蔓延、神経を逆撫でする不快音など首都を襲う怪現象の数々を、カピア星人の手口と見破ったスーパージャイアンツ(宇津井)は、子どもたちに自分を呼び寄せることができる不思議な玉を渡して飛び去った。


鋼鉄の巨人 (スーパージャイアンツ) 地球滅亡寸前
1957年 / 映画 / モノクロ / 41分
2月1日(水) / 2月21日(火)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/高松政雄/山口美奈子/岩下亮/中村彰/杉山弘太郎
手に汗握る展開の前作を受けた解決篇となる、シリーズ第4作。飛躍的に進行する急展開の中にも、頭のキレる怪星人とのやり取りなどに不思議なリアリティが漂う。謎の奇病から逃れた疎開先で、カピア星人に襲われ拉致された子どもたちは、例の玉を投げつけて、スーパージャイアンツ(宇津井)に危機を救われる。攻撃の手を休めず、魔術を用いて地球の運行すら乱し始めた星人の本拠地に、ジャイアンツは単身で乗り込んでいく。


スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅
1957年 / 映画 / モノクロ / 41分
2月2日(木) / 2月7日(火) / 2月22日(水)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/林寛/三ツ矢歌子/池田輝久/浅見比呂志/真木裕
某秘密国家の陰謀に立ち向かうスーパージャイアンツを描くシリーズ第5作。ソ連が人類初の人工衛星打ち上げに成功した当時の社会情勢なども踏まえつつ、未知なる領域の宇宙にまで舞台を広げた、壮大かつ大胆なストーリーが展開する。人工衛星に原爆ロケットを運んで地球征服を企む謎の集団が、宇宙艇を開発中の山中博士たちを誘拐。予測不能の様々な危険も顧みず、スーパージャイアンツ(宇津井)は平和のために奔走する。


続スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突
1958年 / 映画 / モノクロ / 40分
2月2日(木) / 2月7日(火) / 2月22日(水)

監督:石井輝男 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/林寛/三ツ矢歌子/池田輝久/浅見比呂志/真木裕
第5作の後半部分にあたる、シリーズ第6作。本作でシリーズ卒業の石井輝男監督が、何でもありのド派手な攻防を、力技で大団円へと導く豪腕を発揮するのに加え、石井組常連の三ツ矢歌子が、マシンガンもぶっ放す肝の据わったアクションで、凛とした魅力をふりまく。秘密組織“黒い衛星”により、原爆ロケットが世界の主要各地に撃ち込まれ、地球滅亡の危機に直面するが、強靭なスーパージャイアンツは、体当たりでそれを回避する。


スーパー・ジャイアンツ 宇宙怪人出現
1958年 / 映画 / モノクロ / 46分
2月8日(水) / 2月15日(水) / 2月23日(木)

監督:三輪彰 脚本:三輪彰/宮川一郎
出演:宇津井健/中村彰/田原知佐子/勝間典子/大谷友彦/浅見比呂志
石井輝男監督らに就いていた三輪彰が、監督デビューしたシリーズ第7作。前後篇に分かれていた前作までの構成から一新し、1本で物語が完結するため、破天荒な面白さの代わりに、程よく秩序だったストーリーが楽しめる。原因不明の怪事件が各地で続出するが、その背景には、黒川博士が生み出した宇宙怪人の存在があった。事実を知った助手の川田は、スーパージャイアンツ(宇津井)とともに、その道を究める桜井博士を訪ねる。


続スーパージャイアンツ 悪魔の化身
1959年 / 映画 / モノクロ / 59分
2月8日(水) / 2月15日(水) / 2月23日(木)

監督:赤坂長義 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/明日香実/瀬戸麗子/大谷友彦/宮田文子/大江満彦
孤児院の保父になったスーパージャイアンツが活躍する、シリーズ第8作。新たに“続”と銘打った本作より、スーパージャイアンツの地球での仮の姿に、“大賀一平”という名前が与えられている。愛する娘を戦争で亡くし、人類全体を逆恨みするようになった大川博士は、娘を魔女として甦らせる。魔女に見入られた人間は死に到ることもあり、ある児童が死亡した養護施設で働くことになったジャイアンツ(宇津井)は、真相を究明していく。


続スーパージャイアンツ 毒蛾王国
1959年 / 映画 / モノクロ / 57分
2月8日(水) / 2月15日(水) / 2月23日(木)

監督:赤坂長義 脚本:宮川一郎
出演:宇津井健/大原譲二/星輝美/御木本伸介/倉橋宏明/千葉徹
前作に続き赤坂長義監督がメガホンをとった、シリーズ第9弾にして最終作。地球の正義と平和を守るためには手段を選ばぬ、無敵で茫洋としたキャラクターを、シリーズ通してひとりで演じきった宇津井健の唯一無二のヒーローぶりも、今回が見納め。毒針を武器に次々と宝石店を襲う事件が発生。その裏に、来日予定のビアス王国皇太子暗殺を目論む革命団の陰謀の存在を嗅ぎとったスーパージャイアンツ(宇津井)の、最後の闘いを描く。