学校などによると、昨年3月に産業機械科に入学したG君など3人は、1学期の中間試験が終わった後「実習専門生徒」に選ばれた。これは、1・2時間目の授業が終わった後、放課後まで実習室で過ごさせ、学校生活に適応させる制度だ。今回、暴行に関与したとして検挙された生徒たちも、全員が実習専門生徒だった。問題は、学級担任の一人が実習専門生徒の担任を兼任しているため、この教師が実習室を離れると、生徒たちに目が行き届かなくなるという点だ。
2年生の実習専門生徒の少年Bなど3人は、教師がいなくなった隙に、G君たちを数十回にわたっていじめた。強制的にじゃんけんをさせ、勝った生徒2人に負けた生徒を殴らせ、軽く殴ろうとすると、3人全員に暴行を加えた。また、学校のグラウンドで後輩たちに犬の鳴きまねをさせたり、池に投げ込んだりして、携帯電話のビデオカメラで撮影したほか、生きているカエルを口に入れたこともあった。後輩のズボンを脱がせ、鉛筆で肛門を刺したり、シャワー室で被害者たちの体に小便をかけたりしたこともあった。
警察の調べで、加害生徒の少年Bら3人も、3年生の生徒たちから似たような暴行を受けていたことが分かった。3年生の少年Aら3人は、グラウンドの隣にある空き地で少年Bたちを走らせ、後ろから石を投げたり、ナイフで作業服を切り刻んだりした。また1年前には、すでに卒業した元少年Pらが、機械室のクレーンに足を縛り付けて逆さづりにしたり、ライターで陰毛の一部を燃やしたり、頭だけ地面に出させて土に埋めたりした。
警察は16日、後輩たちに対し常習的に暴行を加えたり、いじめたりした容疑で、元少年Pと少年Aら3人に対する逮捕状を請求した。