校内暴力:後輩への暴行が代々繰り返される高校

生徒や卒業生など4人に逮捕状

 2010年4月、大邱市寿城区の特性化高校(特定分野の人材育成を目的とする高校)にあるシャワー室。当時、産業機械科の2年生だった少年A(19)ら3人が実習を終えた後、一緒にシャワーを浴びていたところ、突然熱湯が出て、一部の生徒は足などにやけどを負った。同じ学科の3年生だった元少年P(20)ら2人が、シャワー室に設置された温度調節器をいたずらしたためだ。

 昨年6月、この学校から1キロほど離れた実習場。普段、産業機械科の生徒たちが農業機械の運転などの実習を行っている場所だ。当時、3年生だった少年Aら3人は、1年後輩のK君(18)など3人をここに呼び出し、深さ1メートル、幅1.5メートルほどの穴を掘らせた後、K君を穴に押し込み、掘った土をかぶせた。K君は地面に頭だけ出したまま、10分ほどの間埋められていた。少年Aはわずか1年の間に、暴力行為の被害者から加害者になっていた。

 この学校の産業機械科の生徒たちはこのように、暴力団を思わせるようなさまざまな暴力行為を代々繰り返してきた。先輩たちは「言うことを聞かない」などの理由で、後輩たちをクレーンで逆さづりにしたり、土に埋めたりし、被害に遭った生徒たちもまた、後輩たちに対し、同じ理由で暴力を振るってきた。このような慣行は、最近ようやく明らかになった。

 昨年12月末、この学校の1年生G君(17)など3人が寿城警察署を訪れ「2年生の先輩たちにいじめられ、とてもつらい」と打ち明けた。G君たちはその1カ月ほど前、暴行について担任に知らせたが、担任は2年生の生徒らをしかるだけにとどまった。学校側は「1・2年生の担任に対し懲戒処分を下すとともに、加害生徒たちに3-5日間のボランティア活動を命じた」と説明した。

大邱= 崔洙豪(チェ・スホ)記者
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