「ユーチューブ再生回数、韓国は1年で5倍増」

アジア太平洋地域総括代表アダム・スミス氏

 世界最大の動画投稿・共有サイト「ユーチューブ」のアジア太平洋地域総括代表を務めるアダム・スミス氏=写真=は15日「この1年間でスマートフォンやタブレットPCからユーチューブにアクセスする件数は全世界で3倍増えたが、韓国は5倍だった。韓国は世界で最もモバイル使用率が高い市場」と述べた。

 昨年、韓国でのユーチューブ接続数の半分以上は携帯電話からのアクセスだった。このため、ユーチューブは韓国市場成長の可能性に注目している。「モバイル時代、ユーチューブの成長と戦略」をテーマに行われた記者懇談会に出席するため来韓したスミス氏は、本紙とのインタビューで「韓国の人々はIT分野の新技術をすぐに受け入れる『アーリーアダプター』気質が強く、モバイルネットワーク環境も整っているため、相乗効果を生み出したようだ」と分析した。

 ユーチューブは、1分間に平均60時間分の動画が登録されるなど、コンテンツが急速に増えている。韓国の地上波放送3局もこのほど、ユーチューブとコンテンツ流通契約を結んだ。スミス氏は「ユーチューブを通じ、韓国ドラマや音楽番組などを海外に送り出せば、世界中に韓流ブームが巻き起こるだろう」と話した。昨年、韓国の大手芸能プロダクションであるJYPエンターテインメント、SMエンターテインメント、YGエンターテインメントがユーチューブに掲載した少女時代やKARAをはじめとするアイドルグループのミュージックビデオ・動画は、全世界で22億回を超える再生回数を記録した。これを受けてユーチューブは昨年末、音楽のカテゴリーにK-POPというジャンルを別途追加した。スミス氏は「素晴らしい文化コンテンツは、国という壁を越え、全世界で通用することを示したケース」と話している。

朴淳燦(パク・スンチャン)記者
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