2011-03-18 01:32:08

3月15日 TBSラジオ キラ☆キラ 15時台 サウンドパティスリー 上杉隆 2

テーマ:地震

小島「それ以降、本当にあの不眠不休で取材をしているということなんですけれど・・・。」



上杉「そうなんですね。」



小島「まあ、上杉さんもTwitterでも再三訴えていらっしゃいますが、こういう非常時というのは情報をどう出すか?っていうことが人の心を安心させたりとか、あるいは逆に混乱させたりということで。その出し方というのが今回、問題も色々あるぞということを仰っていますね。」



上杉「はい。基本的には確定した情報、これはもうすぐ出すべきなんです、政府は。これは国民のものですから。というのも今回、人命が関わるんでこれは隠しちゃいけないんですね。」



小島「ええ。」



上杉「例えば、津波情報。これは隠すべきではないんですね、当然。」



小島「ええ。もちろん、もちろんです。」



上杉「で、それから原発の情報。隠すべきじゃない。残念ながら、隠されていましたけれど・・・。そしてですね、被害が起こった場所の情報。メンツとかなく、とにかく知らせると。というのも、発生から72時間というのは生存率が高い訳ですね。」



小島「そうですね。」



上杉「だから、とにかく早くと。そして、それはある程度こういう状況ですから場合によってはですね、間違った情報もあるかもしれないんです。」



神足うん。」



上杉「ただ、そういうのも含めて、一回一回確認する前にとりあえず動くと。これは政府の方。大変ですけれど、それしかないんですよ。」



小島「今回の政府の動きというのは、見ていてどうでしたか?」



上杉「ダメですね、ハッキリ言って。まず具体的に言うと、最初。被災者の方が、三陸沖で津波に攫われたという情報が入ったんです。その時、政府の発表が『十数人の行方不明者』と言ったんですよ、死者行方不明者。」



小島「はい。」



上杉「二桁のちょっと。その時にもうTwitterとかラジオとか、そして自由報道協会(仮)とかのフリーのジャーナリストの人達は現地に飛んで行ったんですね。神保(哲生)さんもそうですけれど、TBS(ラジオ)でいうと。で、その時に『とんでもない!もうそんな数じゃないぞと』。」



小島「ええ。」



上杉「聞くと、『本当に凄い数になってる』と。すぐ災害援助隊、救援隊を各国に要請も含めてやるべきだというのが、実は私達フリージャーナリスト、海外のジャーナリストとも情報交換しましたから。とにかく、大変な事態が起こっていると。」



小島「ええ。」



上杉「何はともあれ、人命が優先なんだからと・・・言って。それを訴えに行こうと思ったんですが、なんとその日に、(地震)発生の日に。政府の会見、フリーランス、海外メディア、ネット。えー、拒絶です。」



小島「うーん。」



上杉「もう信じ難いことをやっているんですよ、政府は。」



小島「どういう意図で、あの遮断・・・。」



上杉「いやホントに・・・。その日に神保さんと、ニコニコ動画の七尾(功)さん、それから畠山(理仁)さんを含め、入れてくれと言ったら。定例会見だったんです、たまたま。そしたら、『こんな事態なのでお断りします』と。」



小島「うーん。」



上杉「それはおかしいだろうと。ただ、自由報道協会(仮)は全部合わせると100人位になるんですかね、メンバーで合わせると。海外特派員協会、これもそうですけど、併せると200人位。その記者達がバラバラに、こんな事態の時に官邸に申し入れをしたら・・・。」



小島「大変なことですよね。」



上杉「これは大変なことになると。で、その日の夜に私が暫定代表なので、『これはもう皆さん連絡したいのはやまやまだけど、私に預からせてください』と。」



小島「はい。」



上杉「『僕が交渉の窓口をやります』と。ということで、翌朝の早朝から官邸の方に掛け合って、土曜日だったんですけれど。早朝から行って、すぐ横の所に車を止めて、『対応させて頂きたいと。強いては、こんな形なんで官邸も大変でしょうから、私が代表になります』と。」



神足「うん。」



上杉「交渉窓口を一本化しますので、是非お願いします』と。と言って、始まったんです。」



神足「僕の印象なんですけれど。菅総理大臣ってなかなか出て来なかったんじゃないですかね?来ました?」



上杉「次の日に出ましたね。それから、枝野さんは当日から出てます。24時間のうち7回(会見を)やっているんですよ。」



小島「その申し入れを夜の段階でして、要するにさっき入れてもらえなかった人達がもう一回まとまって来たというのには、どう対応したんですか?」



上杉「私が代表なので、それを連日というか今日もやりましたけれど、朝からずっとやった訳です。全員とは言わないと。過去に、昨日まで総理会見とか官房長官会見に出てた人だけでも入れてくれと。」



神足「うん。」



上杉「それもダメだってなった時に、分かりましたと。僕が入りたいなんて言わないと。ただ、ニコニコ動画とか海外メディアとか一社ずつでも入れてくれと。そしたら、それを見て皆で政府の発表をどんどんするからと。」



神足「うん」



上杉「なぜかというと、政府が発表しないものだから誤情報とかデマが流れた訳ですよ。こういう時は公共の機関が発表するんだけれど、日本政府が混乱しているから、こっちでやりますよと。」



神足「うん」



上杉「お互い様じゃないですかと、皆こういう時は。海外メディアの人もそうだから・・・って、言おうとしたら、『入れない』と。」



小島「上杉さんが考えたのは、なるべく今はフリージャーナリストや海外の記者達。それぞれが情報の出口な訳ですよね?なるべく沢山の出口に対して、同じ情報を同時に流した方がいっぺんにたくさんのところに・・・」



上杉「そうです。チャンネルはいっぱいあった方がいい。」



小島「政府が持ってる正確な情報が伝わるんだから、なるべく色んな情報の出し手を一同に介した場所で正確な情報を言うことが誰にとっても利益になることを訴えたんだけど、政府側というのはこういう時だからこそ皆さんには来てもらっちゃ困ると。」



上杉「そうです。 『定例会見じゃありませんから』ってずっと言うんですよ。何を言っているんだと。こんな時に定例も何もあるかと。こんな緊急事態で国のと。」



小島「そうするとあれですよね。海外の記者の方っていうのは、政府のその記者会見の場を取材しないで記事を書くことになる訳ですか?」



上杉「そうです、皆そうです今は。今も。今も。」



小島「それじゃ、バラバラになっちゃいませんか?。」



上杉「私もそう。公的な機関が発信されないから、こういうことになっているんだから。だからいいと。譲歩して、一人でもいいから入れてくれと。それを皆で見ながら、ビデオ見ながらニコニコ動画の。皆でそれを書いて、Twitterとかで発信すると。」



小島「はい。」



上杉「なぜかというと、被災地は、避難所もテレビも新聞もないんですよと。テレビや新聞の記者ばっかり行ったって伝わってないんだと。ところが、こっちのTwitterではガンガン来ている訳ですよ。避難所にこういう方が。」



小島「はい。」



上杉「通信はネットが繋がっていると。でも、携帯電話は繋がらないと。ここからやってあげればいいじゃないですかと。」



小島「あの、いつも私ラジオで喋っていて言うのも本当心苦しいんですけれど、ラジオやテレビで被災地の方が、『いちばん欲しているのは情報です』って流すでしょ?情報を届けるメディアそのものが被災地が情報不足で困っていると報じていることにもの凄くもどかしさというかですね・・・。」



神足「ラジオは一番大事なんだよね。」



上杉「ラジオは大事です。ただ、ラジオもないところもあるんですよ。」



小島「ただ、その被災地の声でいうと、Twitterはやっぱり被災地の声も拾えるし・・・それも不可能な方もいらっしゃいますけれど、色んなチャンネルでなるべく情報を弱い人に対しても行き届くように、政府も色んな道を準備するべきだということですか?」



上杉「誰もテレビ止めろなんて言っていないんですよ。とにかく、チャンネルをいっぱいあった方が被災者とか、避難されている方も・・・。」



小島「テレビがあり、ラジオがあり、Twitterがあり、ニコ動があり、色んな選択肢があれば同じ情報が色んな道で人に繋がるだろうと。」



神足「上杉さん、『(前述の)こんな時ですから』って言葉には納得したの?」



上杉「いやだから、もう頭来て怒鳴りつけたんですよ。正直言って。人命懸かっているんだから、ふざけるなと!それでも、誰でもいいから一人入れろと。こっちを入れたくないんだったら、そちらでTwitterでもいいから作って発信してくれと。」



小島「はい。今は官邸Twitterを作ったんですよね?」



上杉「そう。それはどうしてかというと、枝野官房長官の携帯電話にもう十何回も入れてるんですよ留守電。それから、細野豪志総理補佐官、福山哲郎官房副長官。元々、民主党で同じ釜の飯を食った人間だから、とにかく伝えようと。」



小島「ええ。」



上杉「窓口ですから。それをずっとやっているんです。官邸の報道室なんて、これ聴いていると思いますけれど、何度電話したか。何度話したか。一回も対応しないんですよ。」



小島「これあの、先ほど上杉さんもチラッと仰っていましたけどね、政府が発表する正確な、しかも重大な情報というのがなるべく色んな道を通って隅々にまで行き渡った方が、デマが発生しにくくなる・・・。」



上杉「発生しない。防げますから。出たとしても、すぐ消せるんです。」



小島「例えば、情報をいちばん信用出来るライン、或いはいちばん馴染みのラインというのに区切ってしまうと、それ以外の所でデマが発生して蔓延しても、もう時既に遅しになり兼ねない・・・。」



上杉「そうです。具体的にこちらの方にも情報が来る訳じゃないですか。情報提供も出来る訳ですね。(会見に)入れば。でも未だに入れないと。」



小島「ええ」

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