西宮市は17日、2012年度当初予算案を発表した。8月末で閉鎖されるアサヒビール西宮工場(同市津門大塚町)の跡地利用に関連し、移転整備する方針を打ち出した市立中央病院の基本計画策定など計3500万円を計上した。
一般会計は、土地開発公社からの用地買収などで規模が膨らんだ11年度当初に比べると8・2%減となる。
歳入のうち、市税収入は、市民税が前年度比1・8%増だが、全体では同0・8%減を見込む。基金の取り崩しは同19・6%増の約40億円。特別職の報酬減額を継続し、経費削減や既存事業の見直し、市有地売却などで財源確保に努める。
アサヒビール西宮工場の跡地利用をめぐって市は、敷地の半分程度を購入する意向を示しており、市立中央病院の移転整備に向けた基本計画策定に3千万円、跡地活用の調査費など500万円を計上した。
子育て支援では、引き続き保育所待機児童解消策に力を入れる。国の面積基準を堅持した上で受け入れ枠を拡大するため、空きスペースを活用した保育ルーム開設などで定員増を図る。(金山成美)
◆2012年度西宮市当初予算案
<一般会計>
1597億2100万円(前年度比8.2%減)
<特別・企業会計含む総額>
2844億600万円(同4.4%減)
(2012/02/17 12:08)
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