南海電気鉄道は16日、本社が入る南海会館ビル(大阪市中央区難波5丁目)を、オフィスや商業施設が入る高層複合ビルに建て替えると発表した。2019年の完成を見込んでいる。
新南海会館ビル(中央)のイメージ(左隣はスイスホテル南海大阪) |
新ビルは高さ154メートル(地上29階〜地下2階)、延べ床面積7万8千平方メートル。関西国際空港からのアクセスの利便性から外国人観光客を狙い、「アジアのゲートシティ」を象徴する機能を打ち出す。
オフィス(11〜29階)が全体面積の7割超を占め、上層部は外資系企業などにも対応する事務所系オフィスを想定。観光情報や日本文化を紹介する常設小劇場付きの「ツーリストサロン」(5階)や医療ツーリズムに対応した専門外来、検診センター「メディカルセンター」(8階)を備える。
商業施設(地下1階〜3階)も観光客の生活、観光をサポートする物販などを予定。1階には国内外の金融機関を誘致するという。
南海会館ビルは1957年の竣工(しゅんこう)で、現在は本社や飲食店などが入る。「難波C街区」(浪速区)に建設中の南海なんば第1ビル(来年春完成予定)に本社機能を移した後で取り壊し、2016年春に新ビルの着工を予定している。
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