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中畑ベイ初陣逆転負けも「120点!」…佑撃ち、最終回好機演出に手応え

デイリースポーツ 2月17日(金)8時0分配信

中畑ベイ初陣逆転負けも「120点!」…佑撃ち、最終回好機演出に手応え
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 練習試合中、大声で選手を鼓舞する中畑清監督(左)(撮影・会津智海)
 「練習試合、日本ハム9-7DeNA」(16日、名護市営)

 負けたけど120点‐。DeNAの中畑清監督(58)が収穫いっぱいの初陣を強調した。新監督対決となった日本ハムとの練習試合は逆転負けに終わったが、あの斎藤佑樹投手から4点を奪うなど打線は足も絡めて7得点。最後まで声を出し、元気ハツラツにプレーした選手たちの姿勢を高く評価した。

 初陣は逆転負けに終わったが、中畑監督の表情はすがすがしかった。「元気な声を出し続けることができた。九回でも形をつくったところに満足してる。100点あげるとこだけど、負け試合だから120点!」。逆転されて迎えた九回2死から、一、二塁と好機をつくった粘り、諦めない姿勢に収穫を強調した。

 三塁側ベンチの一番ホーム寄りを“定位置”に初の対外試合はスタートした。時に腕組みし、時にパイプ椅子に座りながらの初采配。主役は選手と自分が前面に出てくることはなかったが、姿は見せずとも、声で存在感を発揮した。筒香のファウルに「いい詰まりだ!とどのつまりだ」。選手交代の際には「アンパイア、交代!」。指揮官のそんな姿に選手も負けじと声を張り上げた。

 三回、打線は怒濤(どとう)の攻撃で佑ちゃんを粉砕。梶谷が右前打に二盗で好機を広げると、石川がヘッドスライディングで二塁を陥れ同点の走者をかえす。筒香が適時二塁打、内藤が2ランを打ち込み一挙4点。これには指揮官も「ちょっと、やっちゃったかな。佑樹さんありがとう。ベイスターズにとって勇気ある4点でした」とニンマリ。昨季31盗塁に終わった打線も2盗塁。足を絡め、積極的に次の塁を目指す姿勢も垣間見えた。

 今キャンプで強化指定選手として徹底マーク中の4番・筒香の4安打には「筒香やりすぎだよ。こんなにやっちゃったら、次から大変。守備も良かったし200点!」と大判振る舞いだ。

 もちろん良い面ばかりではない。一時はリードを5点に広げながら、課題の投手陣は5四球と乱れ逆転を許した。特に五回に4失点を食らった小林寛には、1回で登板を切り上げさせる厳しさも見せた。

 「結構、冷静だったよ。他人事といったら失礼だけどゲームに入ると、いい集中力もあったしね。ワクワクしたけど冷静に見られた」。目指すべき野球、そして課題も明確に見えた。敗れはしたが、中畑DeNAが前向きな一敗で再生への一歩を踏み出した。

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最終更新:2月17日(金)9時2分

デイリースポーツ

 

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