清水“地獄の伊東キャンプ”で走り込み１日２０キロ超！

　◆プロボクシング世界戦　▽ＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトルマッチ　休養王者・清水智信―王者・テーパリット・ゴーキャットジム（４月４日・横浜アリーナ）　ＷＢＡ世界スーパーフライ級休養王者・清水智信が“地獄の伊東キャンプ”を乗り越え、王座統一の“天国”を味わう。１６日、静岡・伊東市での走り込みなどを公開。正規王者テーパリットとの王座統一戦への足がかりを作る。

　攻略法に基づいたハードトレだ。清水は「足が勝負の鍵になる。一度自分をとことん追い込みたい」と走りまくった。手数の多さと突進力が武器のテーパリットに対し、軽やかな足さばきでカウンターを打ち込む戦法を想定する。そのために健脚が必要なのだ。

　“地獄の伊東”といえば、巨人の長嶋監督が中畑、江川ら若手をしごいた１９７９年秋季キャンプの代名詞。清水は１４日から合宿を開始し、１日あたり長短含め計２０キロ以上も走り込む。２０日まで続くが、早くも「太ももがパンパンに張っている」と悲鳴を上げている。

　大一番の前に行う恒例の伊東キャンプは通算９回目。合宿後の試合結果は、０８年７月に２度目の世界挑戦でＷＢＣ世界フライ級王者の内藤大助（当時）に敗れてから５連勝中。「試合前の儀式の一つ。縁起がいい場所」と６連勝を目指す。

　右目負傷による長期離脱で休養王者扱いにされるなど、リング外の騒動に悩んだが、「練習がきつくて今は全部忘れた」と切り替えた。「自分のプライド、意地のためにもテーパリットに勝ちたい」。童顔の王者が戦う男の目になった。

　◆しずちゃんに嫉妬！？　清水が、ロンドン五輪出場を目指す女子アマチュア全日本選手権ミドル級覇者で、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代（３３）にエールを送った。「アマチュアボクシングが、これほど話題になるのはすごい。ジェラシーを感じるぐらい」と絶賛。自身も東農大時代にアテネ五輪を目指したが、全日本選手権で敗れた。「しずちゃんは前より強くなっている。ぜひ五輪に出てほしい」と応援した。

【関連記事】
［ボクシング］清水“天国”目指し“地獄キャンプ”…ＷＢＡ世界Ｓフライ級
中畑監督、キャンプ復帰に「喜び感じる」…ＤｅＮＡ
白鵬、サク越え予告！Ｇキャンプ訪問で打撃練習を熱望
佑、来季先発ローテ死守誓う！秋季練習終了に手応え…日本ハム
清水智信 、 テーパリット・ゴーキャットジム 、 スーパーフライ級 を調べる