マニー、アスレチックス入りか　元同僚クリスプが示唆

　アスレチックスが現役引退を撤回した通算５５５本塁打の大砲マニー・ラミレス外野手（３９）＝前レイズ＝と契約する可能性が高くなった。１５日付の球団地元紙サンフランシスコ・クロニクル（電子版）によると、レッドソックス時代の同僚で現在はア軍でプレーするココ・クリスプ外野手（３２）がほのめかしたもので、チームのキャンプイン前後に合意に達する見込みという。

　クリスプは「偉大なチームメートだよ。一生懸命で、破天荒で並外れた男。すべての偉大な選手はあれやこれやで風変わりなもの。でも俺は好きだ」と再び同僚となることを大歓迎した。

　１３日には亡命したキューバ代表のセスペデス外野手がチームに加入したばかり。外野手争いは激戦となるが、懇意にしているラミレスの存在が心の支えになるようだ。

　ラミレスは昨春のキャンプで薬物反応を示し、１００試合の出場停止処分が下る前に現役引退を表明したが、昨年暮れにそれを撤回。昨季をほぼプレーしなかったことから、出場停止処分も５０試合に“減刑”される見通しだ。ア軍が契約した場合は、最短で５月３０日のツインズ戦（ミネアポリス）での出場が可能。特にア軍は３月２８、２９日とマリナーズ相手に日本開幕戦２試合を先行して開催するため、他球団よりも早い時期に復帰できる利点もある。

　ア・リーグ西地区ではダルビッシュがレンジャーズに入団したほか、大砲プホルスがエンゼルスに加入するなど注目度は抜群。ア軍にドレッドヘアの怪人がやってくることになれば、“西”はさらに熱くなる。