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【プロ野球】

中畑120点初陣 佑KO 逆転負けでもゼッコーチョー!

2012年2月17日 紙面から

3回表2死二塁、日本ハム・斎藤から2ランを放った内藤(左)を迎えて大喜び=沖縄・名護市営球場で(武藤健一撮影)

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 中畑清監督(58)が率いるDeNAが16日、初の対外試合となる日本ハム戦で、3回完全を目指すと豪語していた開幕候補の斎藤佑樹投手(23)を見事に攻略した。それでも7−9で逆転負けしてしまうところが中畑監督の初采配らしかったが「試合は良かった」といたってプラス思考。間違いなく明るくなった新生ベイスターズ、自信をつけてきたら怖い存在になるかもしれない。

 内藤の打球は、海風にも乗って、左中間最深部にスタンドイン。0−1で迎えた3回。筒香の勝ち越し二塁打に続く2ランで斎藤にトドメ。中畑監督は満面の笑みで、ベンチに戻ってきた2人を迎えて、頭をポンポンとはたいた。

 前日、指揮官が自虐的に“ハナクソ”と称した打線が、この回、斎藤から長短4安打に盗塁も絡めて一挙4点を奪った。相手は、日本ハムの開幕候補のスター投手。指揮官は「やっちゃったかな。佑樹さんありがとう。ベイスターズにとって勇気が持てる4点になりました」と、してやったりの笑顔だ。

 新生中畑ベイスターズ初の対外試合。斎藤が「3イニング完全を目指す」と話していると伝え聞き、チームは発奮した。「僕も新聞読んで(させるかと)思いましたよ」と荒波がチームの思いを代弁。1、2回こそ抑えられたが、3回に、9番の梶谷が右前打で口火を切ると、すかさず盗塁。1番・石川の右翼フェンス直撃二塁打で同点に追いつき筒香、石川の長打攻勢で斎藤を沈めた。

 完全阻止どころか、栗山監督をイラつかせる猛攻。中畑監督としては「うちとしてはフレッシュな、いいメンバーだけど、他から見たらハナクソのようなもの。名のある投手を打ち取って自信をつけてほしい」と話していた思惑通り。9番から3番まで足の速い選手を並べた打線も狙い通りにつながり、目標としている足を絡めた攻撃の片鱗も見せた。

 初采配の中畑監督はベンチの奥にどっかりと座って指揮。「試合は選手が輝く舞台」と遠慮気味にしたつもりのようだが実は、一番、大声を上げていた。これには殊勲2ランの内藤も「監督に頼ってばかりじゃなく、若手からも声を出していかないと」とちょっぴり反省。5点のリードをフイにした投手陣は課題満載だが「試合は良かったでしょ。最後まで元気とあきらめない姿勢を見せられた。負け試合に100点じゃ多々言われるだろうから…。う〜ん、120点かな」と中畑監督。12球団ナンバーワンのプラス思考で選手をさらに輝かせていく。(竹村和佳子)

 

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