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植村直己賞にヨットの斉藤実氏

2月16日 17時55分

植村直己賞にヨットの斉藤実氏
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国際的に活躍する冒険家に贈られることしの「植村直己冒険賞」に、去年、77歳でヨットによる単独世界一周の最高齢の記録を更新した東京の斉藤実さんが選ばれました。

この賞は、世界的な冒険家で昭和59年に北アメリカのマッキンリーで消息を絶った植村直己さんを記念して、故郷の兵庫県豊岡市が毎年、贈っているものです。
ことしの受賞者には、去年、ヨットによる単独世界一周の最高齢の記録を更新した東京・江戸川区の斉藤実さん(78)が選ばれ、16日、東京都内で記者会見が開かれました。
斉藤さんは、39歳でヨットを始めて、ガソリンスタンドを経営しながら練習に打ち込み、57歳の時に初めて単独の世界一周を達成して以来、今回を含めて8回、世界一周に成功しています。
今回は向かい風や潮の流れの影響でさらに難しいとされる西回りのルートに初めて挑戦し、平成20年に神奈川県の三浦海岸から出発しました。
途中、南米のチリ沖で嵐に遭遇してヨットが壊れ、自身もけがをするなど多くのトラブルに見舞われたということですが、途中で船を修理したり、治療を受けたりして去年9月に横浜に帰港し、最高齢の記録を更新しました。
斉藤さんは次は北極海へのヨットの旅に挑戦したいということで、「常に前向きでいれば何でもできます。多くの日本人に、厳しいスポーツに挑戦してほしい」と話していました。
受賞式はことし6月に兵庫県豊岡市で開かれます。