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【ハイスタ全告白】11年ぶりの再始動 横山健(上) (3/3ページ)

2012.2.13 12:01
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活動休止から再始動、今後についても語ったHi−STANDARDのギター、横山健=東京都世田谷区(撮影・宮川浩和)

活動休止から再始動、今後についても語ったHi−STANDARDのギター、横山健=東京都世田谷区(撮影・宮川浩和)【フォト】

  • Hi−STANDARDのギター、横山健。東北の復興支援を真剣に考えている=東京都世田谷区(撮影・宮川浩和)
  • 私生活では意外?にも“イクメン”だというHi−STANDARDのギター、横山健=東京都世田谷区(撮影・宮川浩和)
  • 「11年の間にみなさんの中でハイ・スタンダードってものすごく大きくなったと思う」と語る横山健=東京都世田谷区(撮影・宮川浩和)

★震災が再始動を決意させた

 横山と難波は何年もの間、連絡すらとっていなかったようだ。「お互いがお互いの話を“また聞き”みたいな感じでした。それでどんどん関係が悪化していった」

 11年間、互いに距離を置いていた2人。2010年の暮れからは少しずつ復活ムードが出てきたが、横山は「僕が全然乗り気じゃなかった」という。

 しかし、昨年3月11日に東日本大震災が発生。心境は一変した。

 「被害を受けた人たちが『ハイ・スタンダードがまたやるよ』っていうニュースを聞いたとしたら、すげー元気出るだろうなって」

 決めたら早い。それが自主レーベル、自主プロデュースで動いてきたハイ・スタンダードの特徴だ。かつて若者を熱狂させた自主企画イベント「AIR JAM」を再び開催しようと決めた。メンバー3人がツイッターで告知しただけで、20万人から応募が殺到。プラチナチケットとなった。

★「やばいね!これ、やばいね!」

 そして、封印を解いたステージ。横山は「壇上で初めて、ことの重大さに気づいた」という。「自分の中では大パニック。確か、2曲目をやる前にドラムのところに自然と3人で集まって『やばいね!これ、やばいね!』って言った覚えがあります」と笑う。

 11年のブランクを感じさせない圧巻のライブ。名曲「STAY GOLD」で始まり、「BRAND NEW SUNSET」まで11曲、3人はステージ上で最高の笑顔を見せた。「3人で音を出してるっていう事実に興奮しました。ツネ(恒岡、ドラム)がすごくいい顔してたのは僕も覚えてるんですけど、僕と難波は引きつっていたと思う(笑)。あんなお客さんからの熱気、感じたことがなかったですからね」

 さまざまなハードルを乗り越え、再び集結した3人。横山は「戻るというより、新しい3人になるって感じ。今の3人って気がしました。ハイ・スタンダードってすげぇなって思います、自分で(笑)」と笑顔を見せた。彼らが言う「日本を救うことが任務」の可能性を強く感じさせる笑顔だった。(敬称略、明日に続く)

Hi−STANDARD

難波章浩、横山健、恒岡章による3人組パンクバンド。自主制作したアルバムの売り上げが100万枚を突破するなど、90年代中盤から若者を中心に絶大な人気を誇ったが、00年に活動を休止。11年9月、東日本大震災の復興支援イベント「AIR JAM 2011」を11年ぶりに敢行。ライブのDVDが2月22日に発売される。今秋に東北でのAIR JAM開催が決定



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