ろこあのイラストレポート

髪をカットしたら、やっぱ寒い。 気分的にすっきりしたけど。

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子ねこ死体遺棄事件

 
    もうすぐハロウィンなので、こわかった話をもうひとつ・・・
 
 
イメージ 1

 
    何年前か忘れたが、ちょうど今くらい、ハロウィンの時節だった。
 
    近所にだだっ広い森林公園があり、夕方そこをウォーキングしていた私は
    ふいに声をかけられ、ぎょっとして立ち止まった。
 
    「すみません・・・子猫を埋めるのを手伝って下さいませんか・・・?」
 
    カーディガンを着た年配の女性が、小さな箱をたずさえ
    ケヤキの木の下に立っている・・・
 
    こ、子猫を埋める?!(滝汗)
 
    いきなりこんなことをお願いされて、ビビらない女がいたらお目にかかりたい。
 
    いえ、夕暮れ時に森林公園を歩く以上、それなりの警戒心はあったさ。
    でもそれはチカンとか、ひったくりとか、逢魔ヶ刻に出没するオバケへの警戒心であってね。( ̄∇ ̄;)
 
    だいいち他にも人はけっこう歩いてるのに、ナゼ私が声かけられるかな〜(泣) 
    やっぱり田舎では目立つんだろうか、キャスケット帽子・・・
    でもこれは私の手作りだし、トレードマークなんだもん。まあそれはどうでもいい。
 
 
    ともかく話を聞いてみると、その子猫は迷い猫だったらしい。
    保護した時はすでにお尻にウジがわいていて、息も絶え絶えだった。
 
    ダメもとで動物病院へ連れて行き一週間ほど面倒を見ていたが、
    結局死んでしまったという。
 
    おばさんが箱をそっと開けると、片手に収まるくらいの小さな子猫だった。
    親猫とはぐれたのか、それとも飼い切れない人間が捨てたのか・・・
 
    猫を飼ってないけど無類の猫好きである私は、気の毒な子猫の埋葬を手伝うことにした。
 
 
    用意のいいことにおばさんはシャベルを2本持ってきていた。
    手ごろな茂みに分け入り、二人で地面をザクザク掘る。
 
    陽が落ちて辺りはすでに薄暗い。どうみても怪しい犯罪者の二人連れだ。( ̄∇ ̄;)
 
    もしこれが人間の死体だったら死体遺棄罪だよな〜
    それを手伝ってるから、死体遺棄ほう助罪か・・・・・
 
    あれ??まてよ?? そもそも公園とかに動物の死体を埋めるのって、
    条例違反なのでは?? 罪にはならんの??
 
    「さあ、よくわからないけど、昔からこの近所の人たちはペットが死んだら
     この公園に埋めてますよ。小型犬とか、猫とかハムスターとか、小鳥とか・・・」
 
 
 
マジっすか〜?!!(半泣き)
 
 
イメージ 2

 
    市民の憩いの場であるこの森林公園は、ペット霊園でもあったのかーー!!
 
    季節ごとに桜とか百日紅とかいろんな花が咲いてきれいなんですけど〜この公園。
    その植え込みの根元には、たくさんのペットたちの死体が埋まって・・・・きゃーー!!!
 
    ショックを受けてる私に、おばさんは淡々と現実的な話を続ける・・・
 
    「庭がある人はそこに埋めるみたいだけど、ウチはアパートだからね。
     市役所に電話したら、燃えるゴミとして出してください、ですって。
     ゴミと一緒なんてあまりにもかわいそうでしょ。
     かと言って、ペット用の葬儀屋に頼むと何10万もかかるし。
     ウチは年金ぐらしだもの・・・そんなの払えるわけないじゃない」
 
    はあ、いろいろ事情があるんですね。
 
    掘った穴に子猫を横たえ、土をかけて埋葬は終わった。
 
    「おかげさまで助かりました。こんなことをやらせてしまって本当にごめんなさい」
    おばさんはひたすら恐縮し、何度もあやまっていた。
 
    いえいえ、どういたしまして。話のタネになりました・・・
 
    この話を友人知人に話すと賛否両論さまざまだった。
 
    「人が良すぎるわよ!!普通は忙しいとか言って逃げるでしょ」
    「よくやった。そこで知らんぷりしたらタダのひとでなしだ」
 
    あなただったらどうするよ?(笑)
 
 
    ともあれ、この話には後日談がある。
    私がその公園でいつものようにウォーキングしていると、あのおばさんが駆け寄ってきたのだ。
 
    「この前はご迷惑おかけしたから。少なくて申し訳ないけど受け取ってください」
 
    そういってポチ袋を渡そうとする。
 
    「お気持ちだけでけっこうです」
 
    私は手を振ってスタスタ歩き出した。
    冗談じゃない。そんなもんが欲しくて手伝ったんじゃない。
 
    「お願いですから受け取ってください。私の気がすみません」
 
    丁重にお断りしたが、おばさんは頑としてゆずらない。
    あんまりしつこいから私も声を荒げてはっきり言った。
 
    「私はかわいそうな子猫のためにやったんであって、別にあなたのために
     やったんじゃない!!」
 
    立ち去ろうとしたが、おばさんは小走りで回りこんで私の前に立ちはだかった。
 
    こりゃあ、お金を受け取るまで開放してくれそうもない・・・・・
 
    根負けしてポチ袋を受け取ると、おばさんは晴れ晴れとした顔で
    何度もお辞儀をしながら去っていった。
 
    ポチ袋の中には小さく折りたたまれた三千円。
 
    年金暮らしのお年寄りから、お金をもらってしまった・・・・・
 
    おばさんは気がすんだかも知れないけど、この私の後味の悪さはどうしてくれる。
 
 
イメージ 3

 
    それ以来ハロウィンの季節になると、あのおばさんと子ネコのことを思い出す。
 
    そう言えばね、あの公園は以前から、ダックスフントとか、シャムネコとか、野良にしては
    やけに高級そうなのがウロウロしていて、変だなーと思っていたのだ。
 
    そばに飼い主もいないし・・・
    あれって・・・ひょっとして・・・もしかして・・・・(滝汗)
 
    中途半端な霊感しかない私には、真実を知るすべはない・・・・・
 
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