自民党の支持率が低迷する中、谷垣禎一総裁に対する党内の風当たりが強まっている。15日に中堅・若手の有志から「リーダーシップを発揮してほしい」と突き上げられたのに続き、16日は各派閥の総会などでベテラン議員から「発信力が弱い」(伊吹派の伊吹文明会長)などの批判が相次いだ。
町村派総会では、谷垣氏の演説写真を使った最新の広報ポスターがやり玉に挙がった。逆光による陰影で力強さを演出したはずが、「顔が見えない」「作り替えないと駄目だ」と散々の評価。森喜朗元首相は別の党会合で「なんであんなポスターにしたのか」と石原伸晃幹事長に詰め寄った。
谷垣氏は記者会見で「風向きの苦しい時は常に総裁の責任だ」とぼやくしかなかった。【佐藤丈一】
毎日新聞 2012年2月16日 21時10分(最終更新 2月16日 23時27分)