- [PR]
ライフ
【放射能漏れ】放射線について正しく理解を 乳児用粉ミルクからセシウム 基準値以下だが交換
食品大手「明治」(東京都江東区)の乳児用粉ミルク「明治ステップ」(フォローアップミルク)から放射性セシウムが検出され、同社は約40万缶を対象に無償交換すると発表した。今回の件で、食の安全性に疑問を持った消費者もいるだろう。しかし、検出された放射性セシウムは、暫定基準値を大きく下回っており、新たな基準値案よりも低い。消費者は過剰に不安に思う前に、放射性物質について正しく理解することが大切だ。(平沢裕子)
世界的に厳しい値
乳製品の放射性セシウムの国の暫定基準値は1キロ当たり200ベクレル。基準値の乳製品を毎日摂取し続けたとしても、年間1ミリシーベルトを超えないように設定された値だ。乳製品の放射性セシウムの基準値は、コーデックス(世界保健機関などによる食品衛生基準)が同1000ベクレル、米国が同1200ベクレル。EU(欧州連合)は同500ベクレルだったが、東京電力福島第1原発事故後、日本に合わせて同200ベクレルとした。世界的にみれば日本の基準値はむしろ厳しい方といえる。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]