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天皇陛下 18日に冠動脈手術

2月16日 18時29分

天皇陛下 18日に冠動脈手術
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天皇陛下は、狭心症と診断された心臓の冠動脈のバイパス手術のため、17日、東京大学附属病院に入院し、18日に手術を受けられます。

天皇陛下は、11日、東京・文京区の東京大学附属病院で心臓の周りを取り囲む冠動脈の状態や血液の流れを詳しく調べる検査を受けられました。
その結果、1年前の検査の時よりも、冠動脈の狭さくがやや進んでいて、狭心症と診断され、18日、3本ある冠動脈のうち2本でバイパス手術を受けられることになりました。
医師団は「天皇陛下の将来の生活の維持とさらなる向上のため、手術を行うことが適切だと判断した」と述べています。
天皇陛下は、手術が決まったあとも、風邪などをひかないよう体調に気を配りながら、通常どおり公務に当たられています。
16日も皇居・宮殿で、全国の小学校の校長らと会い、東日本大震災に触れたうえで「児童を育てる人々がこの災害を忘れることなく防災の教育に力を尽くされるよう期待しています」と述べられました。
天皇陛下は予定どおり、17日、東京大学附属病院に入院し、18日午前から手術を受けられます。
手術は、東京大学と順天堂大学の合同医療チームが行い、天皇陛下は順調に回復されれば2週間ほどで退院できる見通しだということです。
天皇陛下の入院に伴って、17日から当分の間、皇太子さまが、国事行為など天皇陛下の公務を代わりに務められます。
宮内庁は、17日から退院の日まで、皇居・坂下門の前に設けた記帳所で、お見舞いの記帳を受け付けることにしています。

最近の天皇陛下

天皇陛下は、気管支肺炎の治療を終えて退院した去年の11月下旬以降、体力の回復のため、お住まいの御所の回りの散策を徐々に再開されました。
しかし、寒い時期のため、心臓への負担を考えて、以前はほぼ毎朝行っていた散策を、日中の比較的暖かな時間帯に限られるようになりました。
骨粗しょう症の予防のためでもあるテニスなどの運動もほとんど控えられてきました。
先月下旬には、卓球をしても血液の流れが若干悪くなることが分かり、今月11日、冠動脈の詳しい検査を受けた結果、手術を受けられることになりました。
天皇陛下は、手術が決まったあとも、風邪などをひかないよう体調に気を配りながら通常どおり公務を務められてきました。
今月13日には、皇后さまとともに、都内で開かれている中国の歴代皇帝ゆかりの美術品などを集めた展覧会をご覧になりました。
この日は、夕方にも、皇居・宮殿で、新たに任命された最高裁の判事と外国に赴任する大使の認証式に臨まれました。
16日も皇居・宮殿で、全国の小学校の校長らと会い、東日本大震災に触れたうえで、「児童を育てる人々がこの災害を忘れることなく、防災の教育に力を尽くされるよう期待しています」と述べられました。
16日夜は、お住まいで秋篠宮ご夫妻と夕食を共にし、和やかなひとときを過ごされているということです。