賛否両派が署名、要望書 島田市役所に提出(2/16 07:50)

 試験焼却を控え、岩手県山田町の被災がれき(災害廃棄物)の搬入が始まった島田市で15日、受け入れに反対する住民と賛成する住民がそれぞれ市役所を訪ね、署名や要望書を提出した。
 焼却に反対する「安心して暮らせる島田をつくる親の会」(天野枝里子代表)は、担当者に1990人分の署名を手渡した。同会によると、これまで市内外の反対派が提出した署名は計9532人分に上るという。
 同時に、インターネットのサイトや住民同士の呼び掛けに応じた200〜300人が詰め掛け、「瓦礫受入絶対反対」と書いたプラカードを掲げ、唱歌「ふるさと」を歌った。
 一方、がれき焼却に賛成する同市落合の建設業園隆志さん(62)ら3人は市民1122人分の署名を添えて、焼却実施を求める要望書を担当者に手渡した。がれき受け入れをめぐり、賛成の署名が提出されるのは初めて。園さんらは「万一島田市が受け入れを中止すれば、全国が受け入れを拒否する要因になると推測される。これでは日本人として寂しい」と話した。

 

プラカードを掲げたり、「市長リコール」と叫んだりする住民ら=15日午後、島田市役所

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