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オリンパス損失隠し 近く本格捜査

2月16日 6時23分

オリンパス損失隠し 近く本格捜査
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オリンパスの損失隠しで、当時の経営陣らは海外のファンドや銀行を使った複雑な経理操作について複数の証券会社の元社員から指南を受けていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
東京地検特捜部は、当時の経営陣らが決算を粉飾していた疑いが強まったとして、近く本格的に取り調べるものとみられます。

オリンパスは、バブル期の投資の失敗で抱えた1000億円を超える損失を隠し続け、巨額の企業買収を利用して穴埋めしていました。
関係者によりますと、損失隠しには、山田秀雄元監査役(67)や森久志元副社長(54)が深く関わり、菊川剛前社長(70)が了承していたということです。
損失隠しの手口は、カリブ海にあるケイマン諸島に設立したファンドなどに損失を買い取らせるというもので、17に上る海外ファンドや銀行を使っていました。
こうした複雑な経理操作はオリンパスと取り引きのあった複数の証券会社の元社員が指南した疑いがあるということです。
東京地検特捜部は、菊川前社長らが損失を計上しないうその有価証券報告書を提出し、決算を粉飾していた疑いが強まったとして、近く本格的に取り調べるものとみられます。
関係者によりますと、これまでの任意の事情聴取に対し、山田元監査役と森元副社長は損失隠しに関与したことを認めているということです。