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2012年2月15日(水) 19:14 |
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事故の原因究明へ、データ解析急ぐ
鹿島の事故対策本部は会見で、事故発生直前まで掘削機のデータが残っていることを明らかにしました。 掘削機を支えるジャッキの圧力などのデータも含まれていて、原因を究明する大きな手がかりとなりそうです。
鹿島によりますと、工事中は掘削機周辺の土の圧力や、掘削機を支える油圧ジャッキの圧力などを詳細に測定し、記録しているといいます。 データはトンネル内から地上にあるモニター室のパソコンに送られており、鹿島はこのデータの分析を急いでいます。 パソコンは、0時29分にたて穴からあふれた水で浸水して電源が落ちており、その直前まではデータが記録されているのではないかということです。 これまでに、事故発生前の0時17分、「漏電」、「ブレーカー」と電気系統のトラブルをうかがわせる内容の電話が、現場責任者からあったことがわかっています。 もし何らかのトラブルで電源が失われた場合、シールド工法の専門家は、掘削機を支えていた油圧ジャッキが制御不能になり、軟弱地盤などでは、掘削機が自分の重さなどでバランスを崩してしまう恐れがあると指摘しています。 掘削機が落ち込んだことでできた隙間から、土砂や水が流れ込む可能性もあるといいます。 こうした可能性も含め、鹿島の事故対策本部は、原因究明にむけてデータの解析を急いでいます。
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