ここから本文です

貴乃花親方「ありがたい」大阪場所で「吉本賞」誕生へ

スポーツ報知 2月16日(木)8時2分配信

貴乃花親方「ありがたい」大阪場所で「吉本賞」誕生へ
拡大写真
吉本興業を表敬訪問した貴乃花親方(右)は、桂三枝と「いらっしゃーい!」とポーズを決める
 大相撲の優勝力士に、春場所限定で吉本興業からの表彰が加わる可能性が15日、浮上した。この日、大阪市内にある吉本興業大阪本社を訪問した大阪場所担当の貴乃花部長(元横綱)に、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(49)が提案し、吉野伊佐男・吉本興業代表取締役会長(69)が前向きな姿勢を示したもの。そのほか吉本側からは懸賞やのぼり、呼び出しの着物広告の掲出など、さまざまな「バックアップ案」が出された。

 八百長問題で2年ぶりの開催となる大相撲春場所(3月11日初日・大阪府立体育会館)のPR活動の一環で吉本興業を訪問した貴乃花部長のもとに、思わぬオファーが舞い込んだ。吉本興業が優勝力士への表彰に名乗りを上げたのだ。菊水丸が「大阪場所限定で優勝者に『吉本賞』を作ったらどうでしょう?」と吉野会長に投げかけた。すると「はい。ほぼ(OK)」と前向きな姿勢を示した。

 優勝力士には賜杯や諸外国からのほか、地元自治体などから出される表彰がある。春場所限定としては大阪府知事賞、大阪市長賞、造幣局理事長賞、東西会賞がある。ただ、通常は国や自治体単位のものがほとんどで、一企業が表彰に加わるのは異例のことだ。貴乃花部長は「ありがたいことです。(北の湖)理事長に相談させていただきます」と手放しに喜んだ。

 さらに吉本サイドは懸賞や、2年ぶりの開催を記念し「大相撲春場所さん江」と書いたのぼり、呼び出しの着物広告を出すことを提案。力士の娯楽のために芸人を相撲部屋に派遣するアイデアも披露した。吉野会長は「協会を応援していきたい。何でもお申しつけいただければ」と協力姿勢を示した。貴乃花部長もお返しに、吉本側の要請に応える構えだ。現役時代から親交があった落語家の桂三枝(68)のイベント(3月4日)に出演予定。さらに同部長は吉本新喜劇の舞台にも参加する意向で「舞台でしこを踏むのがよろしいかと」と話した。

 この日は春場所の御免祝いが大阪市内のホテルで行われた。午前中には会場の大阪府立体育会館で、興行の開催を告げる御免札が2年ぶりに大阪に掲げられた。設置の様子を見守った貴乃花部長は「大阪の方には2年分のご興味をいただきたい」と呼びかけていた。

 ◆私企業からの表彰 年6場所すべてで1958年夏場所から始まった「大関賞」と、65年夏場所から始まった「コカ・コーラ賞」が優勝力士に授与されている。地方場所では地元メディア企業から表彰されるケースが多いが、それ以外のジャンルの企業からとなれば極めて異例だ。大阪限定の4個の表彰は、48年に大阪場所が開かれるようになってから増減はなく、仮に「吉本賞」が加わればそれ以来となる。

【関連記事】
[相撲]貴乃花親方、橋下大阪市長から肩すかし…「土俵祭」の出席確約もらえず
把瑠都、綱取りへ「極め出し」解禁
白鵬3年ぶり3度目V…日本大相撲トーナメント
[相撲]貴親方“大阪場所”満員御礼へ橋下市長にも「お力添えを」
貴乃花親方 河内家菊水丸 吉野伊佐男 を調べる

最終更新:2月16日(木)8時3分

スポーツ報知

 

関連トピックス

主なニュースサイトで 貴乃花光司 の記事を読む

ブログパーツ

スポーツトピックス

主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。