「オリジナル・ロリポップ・キャンディー」(3000円〜)は土台となるキャンディーとパターンを選び、16文字までの文字入れ可能。直径約15cmあり、かなり長時間味わえる(画像クリックで拡大)

 原宿に2010年12月オープンした手作りキャンディーショップ「Candy Artisans(キャンディーアーティザンズ)」が人気だ 。店内には60℃に保たれた大きな鉄板製のホットテーブルがあり、海外で修行を積んだアーティザン(職人)が実際にキャンディーを作っている様子が見られる。ホットテーブルに液状の水あめを流し込み、平らに伸ばして色をつけ、金太郎あめを作るように断面の文字や模様を作っていく様子は、大人が見ても楽しい。中には2時間くらい滞在して見続ける子供もいるとか。

 人気に火がついたのは、2011年のホワイトデーの時期。一日に約400人の客が押し寄せ、出来上がった商品を出すそばからすべて売り切れてしまう状態が続いた。その時に見た目ばかりでなく味もおいしいことがクチコミで広がり、人気が定着した。現在も週末の2日間で、約2000人ほどが来店する。

 一番人気は、フルーツの模様や文字が入れられる金太郎あめタイプの「ロックキャンディー」。直径1cmの断面になんと18文字まで入れることができるため、「I LOVE YOU」「THANK YOU」などの言葉や絵が入っているものは、ちょっとしたメッセージカード代わりにも使える。少々値は張るが、ウエディングやイベント用などに、オリジナルキャンディーを注文することもできる(7kg/6万円〜)。ロリポップタイプのキャンディーもオーダー可能で、こちらは3000円〜と手ごろな価格のため誕生日や母の日のプレゼント用に、また合格祈願などのメッセージを入れてオーダーする人が多いそうだ。

(文/桑原恵美子)