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【大リーグ】

岩隈、初ブルペンで43球 ウィリス マ軍PCは「イイネ」

2012年2月15日 紙面から

ウェッジ監督が見守る中、初のブルペンで投球練習をするマリナーズの岩隈=ピオリアで

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 マリナーズの岩隈久志投手(30)=前楽天=がいきなり球団首脳陣の心をわしづかみした。キャンプ2日目の13日(日本時間14日)、岩隈はキャンプ開始後では初となるブルペン入り。ウェッジ監督ら首脳陣が見守る中、40球余りを投げ込んだが、時間制限があるメジャー流に戸惑いながらも、持ち味である切れ、抜群の制球力などを披露。ウィリス投手コーチから日本語で「イイヨ、イイヨ」などとお褒めの言葉をいただくなど、本人も“手応えあり”のまずまずのスタートとなった。

 キャンプイン後初となった投球練習は、さながら首脳陣の品評会の場となった。岩隈の後ろにはウィリス投手コーチ、ナバロ・ブルペンコーチが陣取り、そして途中からはウェッジ監督も加わってその投球を見守った。日本で107勝を挙げたベテラン右腕も“衆人環視”状態に「いい緊張感を持って投げられた。余計な力も入った」と苦笑いするしかなかった。

 開始直後は制球にばらつきも目立ち、首をひねる場面も見られたが、緊張もほぐれ、リズムが出てきた中盤以降は制球も安定しはじめた。スライダーなど変化球を交え、43球を投げ込んだ感想を問われると、「まずまずって感じ。あとはしっかり軸足に乗って、低めの方にコントロールを意識してできるようになってくれば」と自己採点では及第点だった。

 キャンプ初日に続き、メジャー流に戸惑いも見せた。最も気になったのはブルペンでの持ち時間10分という短さ。投球途中にはコーチから「あと5分」との声も掛かり、岩隈も「10分間の間で投げなきゃいけないので、球数がどうこうというより、時間が気になっちゃう。自分のタイミングをうまくつかめない」とやや困惑気味。

 それでも投球後にはウィリス投手コーチから日本語で「イイヨ、イイヨ」と言われるなど首脳陣は高評価。同コーチが「フォームもよく、腕も振れていた。何より重要なのは、投球後に彼が良かったと感じていること」と目を細めると、ウェッジ監督も「現段階で選手を評価することはしない。初日としては良かったと思う」と一定の評価を与えた。

 メジャー流に慣れていこうという姿勢も忘れない。この日はブルペン投球が予定されていたこともあり、その前にあった投内連係ではスローイングなし。ボールを投げたのはブルペン入り直前の、たった5分間程度のキャッチボールだけ。「戸惑いというか、僕も早く(肩を)つくれるようにして、ブルペンに入ってすぐ(捕手が)座れるような感じにしたい」と臨機応変に対応していくつもりだ。 (穐村賢)

 

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