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橋下塾、民主議員を門前払い…高橋氏応募も「遠慮して」

スポーツ報知 2月14日(火)8時2分配信

 橋下徹大阪市長(42)が代表を務める「大阪維新の会」が3月に開講する「維新政治塾」に、民主党・高橋昭一衆院議員(47)=兵庫4区=が応募していたことが13日、分かった。高橋氏は、離党を否定しながらも「橋下さんは敵じゃない。あえて火中の栗を拾う」と宣言。維新の会は国会議員の参加を認めない方針だが「国会議員だからダメというのは間違い」と反論した。

 当初予想の1000人を大幅に上回る3326人が応募した「維新政治塾」への入塾。その中に政権与党の現職国会議員が含まれていた。

 13日午後、議員会館の自室で取材に応じた高橋氏は「橋下さんは敵じゃない。あえて火中の栗を拾いにいく」と動機を明かした。応募は今月に入って決め、党や同僚議員に相談はしなかったようだ。

 民主党に所属しながら、維新の会にも手を伸ばす行為は党への造反行為とも取られかねないが、「勉強会だと思っていますから。いちいち党に許可を求めるような話ではない」と強調。さらに、「離党はしません。辞めるのではなく、続けることが責任。衆院選には民主党議員として出ます」と断言。入塾しても離党はしないという複雑な立場に理解を求めた。

 ただ、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事(48)は「(現職国会議員に関しては)遠慮してほしいと言おうと思う」と述べ、事実上門前払いする方針を明言。「政治塾で政策をまとめる。現職国会議員としての今の政策はどうなるのか」と述べ、政策の整合性がとれなくなる可能性を理由に挙げた。

 これに対し、高橋氏は「国会議員だからダメというのは間違い。議論に参加するのは国会議員の責務。なおのこと参加すべき」と反論。政策面の問題についても「橋下さんが主張する首相公選制も道州制も、究極の結論を言っているだけで実はみんなが思っていること。だったらオールジャパンでやるべき。今は切迫した時期なんです」と力説した。

 ただ、ゴリ押しするつもりはないようで「一申込者に過ぎませんので、維新の決定に異存はありません。国会議員だから通してくれとは言いません」とも語った。

 議員の突然の行動に、地元事務所(神戸市西区)は「何も聞いていなかったのでこちらもビックリしている状態。お昼のニュースを見て知ったくらい」と困惑を隠せない。事務所には電話、メールでの問い合わせが数件あった程度。周囲の反応について、高橋氏は「みんな関心ないのかな、あんまりないですねえ」とさみしそうにつぶやいた。

 ◆高橋 昭一(たかはし・しょういち)1964年6月24日、兵庫県小野市生まれ。47歳。神戸大時代はテレビ番組制作に携わる。94年に新党さきがけ入党。2001年に民主党議員の秘書となり、02年に衆院選候補者公募に合格。03年、05年の衆院選は敗れたが、09年に初当選。当選1回。趣味はアニメ。

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最終更新:2月14日(火)10時53分

スポーツ報知

 

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