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【大リーグ】

福留 大幅減俸にも驚きなし!! Wソックス入りで14分の1に

2012年2月16日 紙面から

打撃練習を終え、グラウンドに水をまく福留=中日屋内練習場

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 ホワイトソックスは14日(日本時間15日未明)、福留孝介外野手(34)=インディアンスからFA=と1年100万ドル(約8000万円)で契約したと発表した。2年目は球団側に契約選択権があり、再契約した場合は2年総額400万ドル(約3億2000万円)となる。背番号は中日入団時からつけ続けている「1」。福留は15日、ナゴヤ球場の屋内練習場で自主トレを行い、新天地に懸ける思いを激白。開幕カードで激突する可能性が高いレンジャーズのダルビッシュ有投手(25)との対戦を心待ちにした。

 悲壮感とは全く無縁だった。メジャー5年目を新天地で迎える喜びだけが福留の心の中にはあった。この日はこれまで通りナゴヤ球場の屋内練習場に姿をみせ、フリー打撃などで汗を流した。練習終了後は、取材に応じ、大幅減俸での契約について淡々とこう言った。

 「驚きではないですね。今年(このオフは)、そういう年なんじゃないですか」

 Wソックスでの今季年俸は100万ドル(約8000万円)。昨季年俸1450万ドル(約11億6000万円)と比べれば、14分の1以下に下がったが、厳しい情勢は織り込み済みだ。松井秀喜(37)=アスレチックスからFA=、ジョニー・デーモン(38)=レイズからFA=に象徴されるように、このオフはベテラン外野手で契約が未定の選手が少なくない。昨季まで、Wソックスの中心選手だったピエールは、マイナー契約を選んだ。

 メジャー3球団目は、昨季途中まで在籍したカブスと同じシカゴが本拠地。福留は「すべて代理人に任せていましたから。シカゴはよく知った街。家を探さずにすみますけどね」と入団を決断した理由とは関係ないとしたが、シカゴには住み慣れた自宅がある。新天地の気苦労も軽減されるなど、有形無形の力となるだろう。

 順調にいけば、“Wソックス・福留”の公式戦デビュー戦は4月6日、敵地アーリントンでのレンジャーズとの開幕戦となる。開幕カードは3連戦あり、そこで大注目のダルビッシュと激突する可能性も高い。

 2009年の第2回WBCではともに日本代表のチームメートだった間柄。「(ダルビッシュが投げる試合は)休もうかな」とジョークを飛ばしつつも、ダルビッシュについては「自分をしっかり持っているピッチャー」と認めている。「対戦するのは楽しみですよ」とその日を心待ちにした。

 福留は準備が整い次第、早ければ今週中にも渡米し、キャンプ地アリゾナに入る。究極の目標はチームの優勝だ。「試合に出続けて、チームの勝利に貢献する。これは毎年、変わらない」と力を込めた。プロ入り後、1999年は中日、2008年はカブスと入団1年目でリーグ優勝しており、“初年度”の相性は抜群。今度はWソックスで3度目を狙う。 (前田道彦)

 

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