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【サッカー】

メッシ スランプ説一蹴 欧州王者は渡さない!

2012年2月16日 紙面から

バルセロナの3点目を決めるメッシ=レーバークーゼン(ロイター=共同)

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◇欧州CL 決勝T 1回戦第1戦

 【バルセロナ(スペイン)工藤拓】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は14日、決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合を行い、昨季優勝のバルセロナ(スペイン)が敵地で、レーバークーゼン(ドイツ)に3−1で先勝した。バルセロナは前半41分にチリ代表のFWアレクシス・サンチェスが先制。後半7分にレーバークーゼンのDFカドレツに同点ゴールを奪われたが、3分後に再びサンチェスが勝ち越しゴールを決め、終盤にFWメッシが追加点を奪った。リヨン(フランス)はホームでアポエル(キプロス)を1−0で破った。

 FWメッシが“バロンドール(FIFA年間最優秀選手)”の意地を見せ、連覇を狙う欧州CLの舞台でアウェーでの先勝を引き寄せた。まずは前半41分に先制点をアシスト。DFライン裏に駆け上がったFWサンチェスに対し、センターサークル付近から絶妙な浮き球パス。これをサンチェスが相手GKの股間(こかん)を抜いて決めた。10人が引いて守る相手に苦しめられたが、メッシが1本のパスで、その堅守の壁を破った。

 エースは、2−1とリードして迎えた後半43分には試合を決める値千金の3点目を強奪。相手の猛追を振り切ってドリブルで持ち上がり、右サイドにパス。「背番号10」はそのまま、ゴール前に駆け上がり、最後は左足を投げ出しながらクロスを押し込んだ。

 スペインリーグでは11日に今季2敗目を喫したバルセロナ。首位レアル・マドリードとの勝ち点差は10まで開き、リーグ4連覇の望みは絶望的になった。それだけにCL連覇は残された最大の目標。「これは(最高レベルの大会である)CLだから難しい試合になると思っていた。国内戦での負けから切り替える必要があった」と、リセットして臨んだメッシ。ここ数試合は疲労からかフィニッシュの精度が落ちていたが、この日は真価を発揮した。

 歴代1位のCL決勝トーナメントにおける通算得点を19にし、大台にあと1点。その実績はやはり本物だった。スペイン国内ではスランプ説がささやかれるが、そんな声を一掃する、この日の輝き。グアルディオラ監督は「FWは常にゴールを求めるものだが、メッシは、すでにそのような欲求を超越したところでプレーしていると思う。彼はやはり、われわれにとって不可欠な力を示し続けている」と“超人”の仕事ぶりを称賛した。

 

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